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バルバロッサ作戦 v2: ドイツ逃げ延びてない模様

2014-11-18 02:11:25 | 欧州情勢複雑怪奇

イギリスのデビット・キャメロン首相が、2008年に続く2度目のグローバル危機が迫っていると警告している。

再送-世界経済に「赤信号」、再び危機に陥るリスク 英首相が指摘
http://jp.reuters.com/article/wtInvesting/idJPL3N0T73UQ20141117

なんとキャメロンがわざわざガーディアンに寄稿している。

Red lights are flashing on the global economy
http://www.theguardian.com/commentisfree/2014/nov/16/red-lights-global-economy-david-cameron

具体的なようで具体的でない書き方なので、この発表文の真意がどこにあるのかイギリス人も判然としていない模様。

そういえば、マーク・カーニー英中銀総裁も欧州は経済停滞という亡霊に取りつかれているとかいう凄い表現で経済危機を懸念していたし、クリスチャン・ラガルドIMFも懸念を表明していたので、何かが動いているということではあるんでしょう。

■ キエフものにケリをつける?

一方、欧州大陸方面では、ドイツがロシアの外交官を国外退去させ、逆にロシアもドイツの大使館員を退去させている。さらに、ロシアはポーランドの外交関係者(複数)も退去させている。

Russia confirms German embassy worker expelled from Moscow
http://en.itar-tass.com/russia/760076

事情は全然明らかになっていないけど、このへんはやっぱりキエフ革命がらみではないのかと疑ってみたくなる。

そうかと思えば、ロシアの声には妙な記事が載っていた。

欧州裁判所、ヤヌコーヴィチをウクライナ大統領に復職させる可能性あり
 http://japanese.ruvr.ru/news/2014_11_17/280147229/

ウクライナの大統領だったヤヌコビッチ氏が欧州裁判所に訴えを起こしていて、もしそれが通れば、という話なので屋上屋に仮定を重ねた話ではあるけど、なにこれ?ではある。
理屈としては、クーデーターの違法性が認識されればなくはない話だけど、クーデターであってもウクライナ国民がそれでいいなら欧州裁判所だろうが国連だろうが、今さら時を戻せとはできないだろう。

というか、3月にアメリカが割って入って、クーデーターをチャラにして、2月22日のウクライナ大統領とドイツ、フランス、ポーランドの各外相による合意に戻れ、と言えば話はまるく済んだし、アメリカの信頼性がここまで崩れることもなかったでしょう。思えば本当にアホな選択をしたものだよ、オバマ&ケリー。

■ 事故直後の動画がAPから出て来た

併せて考えると、1年目を目途に収集をつけていくということなんじゃなかろうか。その前に、マレーシア航空機の問題にももちろん決着を付けないとならない。

昨日になって、航空機墜落直後に素人さんが携帯で撮ったとおぼしき動画が出て来た。AP通信が出してきたものらしい。ここから何がわかるのか私にはわからないけど、なんで今頃なんだろうとは思う。

RTの記事
Shocking amateur footage shows MH17 crash aftermath (VIDEO)
http://rt.com/news/206031-mh17-amateur-video-crash/

Youtube動画
RAW: First moments after MH17 crash caught on camera
http://www.youtube.com/watch?v=mDMjnwbIDBE

■ ドイツ、どうも逃げ延びてない模様

1か月ぐらい前に、

バルバロッサ作戦 v2.: 正念場-アメリカうざがられ、ドイツ逃げ延びる

2014-10-16 10:25:20 | 欧州情勢複雑怪奇  と書いたのだが、どうもそうではないらしい。


プーチンが16日ドイツのテレビのインタビューで、かなり激烈なことを言っている。プーチンがドイツに出張って来たみたいな感じか?

ロシア大統領:ウクライナ東部の分離主義者打倒は許さない
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NF5M5T6TTDS501.html
プーチン大統領は16日にドイツのテレビ局ARDとのインタビューに応じ、「あなた方はウクライナ中央政府が国内の政敵や反対派全員を抹殺することを望んでいる」と述べた上で、「われわれは明らかに違う。そのような事態発生を許さない」と語った。

スクリプトが全文クレムリンのサイトに載っているということは重要視しているということだろう。
http://eng.kremlin.ru/news/23253

上のインタビューの記事の話は、なんか半端で、このプーチンの話は、ウクライナ中央政府は軍備を増強し、その上弾道ミサイルまで使っている。これが意味することは何だ。それは、あなた方はそこにいる人たちを全滅させようとしているということなんだゼ、わかるかオイ、ってな感じで続く。

ブルームバーグはウクライナのキエフ政権が軍備を増強しているし、なんでもありの体制を取っていることには触れたくないのでそこはパスした格好。

で、そこも重要だけど私としてはここも重要だと思う。試訳してみるとこんな感じ。

あななたち(西側ともドイツとも)は、ロシアに親ロシア派への影響力を行使しろという。しかし、じゃああなたたちの方はキエフにいるクライアント(要するに傀儡)に影響力を行使したんですか? あななたちは何をしましたか? あななたちはただ反ロシア感情を支援するだけですか? これは非常に危険なことです。

誰かがウクライナでこそこそと人目を盗んで反ロシア感情を植え付ければ、悲劇的なことが起こるでしょう。それは本物のカタストロフ(大惨事)になるでしょう! それが嫌なら共同で解決策を模索しますか? そうであれば両者の立場が近づくようにしましょう。私はこの国の人が聞きたくないかもしれないことを言おうとしています。問題となっている領域に単一の政治空間を打ち立てようじゃないですか。私たちはこの方向に動き出す用意ができています

というところ。

これは全体として、ドイツがウクライナに反ロシア感情を植え付け、その影響力を行使していると示唆してると言っていいと思う。

実際、過去150年それはそう(笑)。そして、そもそもウクライナを反ロシアにしよう画策を始めたのはヒトラーですらなく、ビスマルク時代の参謀らしい(年代的に考えれば納得できる)。ただ、現在もそういう危険なことをやっているのか否かはよくわからない。ただ、何もしていないってことはまずない。なぜなら、ティモシェンコ他の人物を匿ったり支援したりしていたのは明らかにドイツだから。2月頃、スティーブ・コーエン教授が、ドイツにはドイツの代理人がいて、アメリカにはアメリカのがいた、その中でアメリカの側のがキエフを取った、という言い方をしていた。すっかり忘れられているけど。

ただ、多くのドイツ人はおそらく自国の諜報、軍、ある種の政治家が何をやっているか知らないだろうとも思う。

で、最後の聞きたくないこと云々は連邦制の話で、連邦制と聞くと嫌がる人たちがいるけど、地域主権だの脱中央集権化だのいろんな言葉を使って別のことを話しているような気になってるけど、結局同じことだともプーチンは指摘している。

全体として、非常に直接的にドイツ人に訴えたことになるわけで、この意味はなんでしょうねぇ。

私は、なんせバルバロッサ作戦 v2だと思ってる方なので、ウクライナ危機にドイツが関連してないなんてことないだろうと思ってる。

この大国にウクライナ問題が動乱になってほしくないという強い意志があれば、2月の混乱は避けられた。だから、ウクライナは米露対決というのはほぼ正しくないでしょう。ただ、NATOも欧州も結局仕切っているのは米なので代表者としての米に向かうというのは、ロシア政府が戦略的に取っている姿勢に過ぎないと私はみてる。

その裏には、ここでドイツ・ロシア間が感情的に対立すれば、それは将来のドイツ国民とロシア国民に影響するだろうし、それこそ戦争好きなグループの罠に落ちることだという考えがあるんでしょう。で、メルケルが、首謀者側なのかそれとも本当に災難で調整に労を取っているのかは不明。ただ、ドイツ国民がロシアとの戦争なんて全く望んでいないというのは過去半年で明らかになったので、ドイツ政府はいずれにしても事態を収拾しないとならない。


というわけで、段々と大詰めに入って来たような気がする。

■ 思い付き

またまた単なる思い付き。

イギリスはメディアが大騒ぎしてネタを提供してはいるが、キャメロンとプーチンは利害調整を真剣にしていると思う。従って、オーストラリアも同様だろう。


 

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