トランプが、ロシアゲートとクリントン電子メール騒動のすべての文書を開示しろと命じてる。
‘No redactions!’ Trump says he ordered TOTAL declassification of ALL Russiagate and Clinton email probe documents
https://www.rt.com/usa/502757-trump-clinton-russia-collusion-declassification/
ずっと前に命じたのになんで開示されないんだ、動け!とトラちゃん。
All Russia Hoax Scandal information was Declassified by me long ago. Unfortunately for our Country, people have acted very slowly, especially since it is perhaps the biggest political crime in the history of our Country. Act!!!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) October 7, 2020
これはこの間既に出てたこの話で大筋はみんな見えていた。
リーク合戦:ロシア疑惑はヒラリーが承認してたっぽいよ
しかしなんで開示されないのか。
それはCIA長官のジーナ・ハスペルが止めているから、というのが情報機関コミュニティの一致した見方であるという話まで既に出てる。これはFoxで報じられたクリップ。ネットで拾った。
Breaking: CIA Director Gina Haspel Is Blocking Declassification Of Remaining Russigate Documents pic.twitter.com/xSNwqPzdTM
— The Federalist (@FDRLST) October 1, 2020
というところで、CIAの過激派というか一極派はいよいよ追い詰められた。そして、ここにはMI6が深く、深く絡んでいるとみんなにらんでる。
というか、ロシアゲートは基本的にMI6の策略だろうと思ってる人は既にたくさんいたがなかなか尻尾がつかめないどころか、スクリパル親子事件を見てもわかる通り、イギリスが反抗しっぱなしでお話にならない。
あの国はもはや正常でない。すべてをかけて、各国の外交集団を抑えつけて、報道を通じて(それしか武器がない)、ロシアが悪いからこうなった、という話で押し通そうといている。
OPCWまで政治化させているのは、US/UKであろうってのももう見えてる。昨日も国連で、US/UKのみっともなさが暴露されていた。この話もまとめないとだわ。
■ コーカサス
で、このジーナ、CIAの拷問の女王と噂されるジーナは、今般のコーカサスの動乱にも深く絡んでいるであろうと考えられている。
ジーナはCIAのキャリアの中でトルコでの任務があり、1990年代にはアゼルバイジャンのバクーの仕事に関与していた。仕事ってか、この時期ならソ連周辺の工作そのものだろうね。
チェチェンで火をつける算段をしていた奴である可能性はかなり高いのではなかろうか。
また、現在のMI6のチーフである、Richard Mooreも同様に1980年代から90年代のトルコで仕事をしていた人。
ということで、今般のコーカサスの事件は、こいつらの仕業なんじゃないかという説が出回っている。
アゼルバイジャンは、CIA、MI6、モサドが入り込んだ何でもありの場所となってたりする。
(だがしかし、その一方で、車で数時間でロシア領という立地で、石油ビジネス全般を反ロシア政策で展開するなんてのはリスクが大きすぎる。そして、ロシアとイランが急接近して着実な関係になってる現在、アゼルバイジャンがNATOの保護領になりたくないのなら、むしろロシア、イランとの関係も重視していくのではなかろうか。グルジアとは違う。アリエフ大統領がモスクワ国際関係大学出身者だというのもファクターとして重要だと思う)
で、トルコといえばムジャヒディーンの頃から現在に至るまで、要するにこれらのロシア南部の破壊工作の拠点なわけですよ。
別の言い方をすれば、イスラム過激派の集散地のようなもの。
それをやめたらどうだとロシアなんかは一応手を差し伸べてみたりもしたわけだけど、止められない。止める気もない、とエルドアンなら言うのかもしれないけど、当たり前だが将来性はない(笑)。
ということで、一見別の話に見える2つの話題は絡んでいると思う。思うってか、実際こここそ焦点でしょう。
ロシア南部を崩して、その勢いで、黒海からカスピ海に至る地域を支配してカスピ海周辺を支配するというのは、主にドイツ勢の念願だったし、黒海周辺から東地中海を「俺らの海」にしようというのはイギリス勢の念願、その上に、カスピ海周辺の天然資源が予想より遥かに豊かだったことに気づいたアメリカが乗っかって来る。
それが結実したのがソ連崩壊前後の蛮行であり、それを明確に方針化したのがNATOの東方拡大。黒海・カスピ海狙いとみればまさにその通りでしょう。
今やNATOの生命線はカスピ海にあり! みたいな馬鹿なヨーロッパ人になりおおせている。
アゼルバイジャンとアルメニア…ですめばいいね
ということで激動ですな~と思っていたら、爆弾発言男のプーチンがまた爆弾発言。
■ 金融屋とコーカサス
世界的な金融組織は1990年代と2000年代に、北コーカサスにおけるロシアのテロリストとの戦いに介入しようとした、と。
World financial structures tried to dictate rules in Russia's anti-terrorism fight — Putin
https://tass.com/politics/1209327?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
国際的な金融組織の代表者が、ローンの金利支払いの期間の延長を申し出た
その条件に、領土の一体的な保全を含むロシアの国内政治の変更を要求した
つまり、コーカサスにおけるテロリストどもとの私たちの戦いのことです
"I remember this very well... when the representatives of international financial organizations, at our requests, even to extend the term for the payment of interest on previously taken loans, demanded a change in domestic policy, including the preservation of our territorial integrity, I mean our struggle with gangs of terrorists in the Caucasus,"
だそうですよ。
これは、エリチン時代にぐじゃぐじゃになったロシアが借金をしていたところで、そのカタにテロリストに領土取らせろ、もっとぐじゃぐじゃにするぞと言ってきた奴らがいるということですね。
チェチェンは成り行きで騒動になったのではなく、西側が火を着けたという説は、ソチ五輪のあたりで、少なくともサウジアラビアあたりが非公式に認めたこともあり、だいたいもう疑いはないでしょう。
何が共産主義者との戦いだよ、って話ですね、ほんと。テロリストを焚き付けて破壊工作してた奴らになんの正義があるってんだよ、ってこと。恥ずかしくないならゲロしてみろよ!
で、だからこそ、エリチンの次のプーチンのロシアはさっさと金を貯めて、ローンを前倒しで払い終えた。
そして、こいつらから金を借りることが滅びへの道と知っているからこそ、借金体制にしないで、黒字財政路線を取って、国富基金を作ったりして貯金箱を拡大している。これが独立への基だという認識ですね。
今般の新コロナ騒ぎもこの流れで見てると思う。不測の事態のために経済が破壊され、借金漬けになる国々が増えることも見えているんでしょう。
だからこそ、ワクチン、薬と対応策を作って自国内のみならず中南米などの国に安価に提供してる。
また、次のロックダウンは考えていないと現在繰り返し発言していることも、抵抗だと思う。
ベラルーシのルカシェンコは、既に、世界銀行とIMFが、金貸す代わりにこれしろあれしろと条件を付けた、要するに新コロナで経済を潰す指南をされたことを暴露していた。
ということで、こうやってトラちゃんが騒いでも、アメリカの主流メディアが共犯者である限り、CIAジーナを追い詰めることができるのか否か未知数ではあるんだけど、少なくとも何かはあるだろうと期待したいところ。
■ オマケ:トランプ支持者の役割
トランプの支持者の主な役割というのは、アメリカの恥部が晒され、過去をいくらか清算しないとならない、その不名誉を「アメリカは素晴らしい」に変えるための工作なんじゃなかろうか。
現実に起こっていることは、一極主義者が作戦を立て、CIAとMI6が工作して、歴代政権、金融屋全般がサポートするというアメリカの支配体制の蛮行が、ロシアが復活したことによって機能しなくなり、加えて、2014年からは、折から勃興して強くなった中国とロシアとの組み合わせによってさらに機能しなくなったということ。
だから、アメリカは恥ずかしい立場にあるわけだし、トランプは米大統領として過去の蛮行を受け止める側にある。だが、ここでトランプが外部者みたいにCIA他と戦うという形を作ることによって、「トランプは素晴らしい」→「アメリカは素晴らしい」と読ませる設計では?
もちろん、この過程で、成り行きで背負った面倒な子分みたいなのを処分して、新しく組み替えて「強いアメリカ」になろうという考えもあると思う。
■ オマケ2
爆弾発言男の出世作の1つは、2014年の「テロリストは傭兵なんだよ」との発言。
今でもネット上に存在する。1,300万ビューを超えていた。
テロリストは傭兵なんだよ by プーチンから2.5年