奇妙なことが起こってる。
安倍首相 「自衛隊合憲は不変」 改憲国民投票否決でも
https://mainichi.jp/articles/20180206/k00/00m/010/057000c
毎日新聞2018年2月5日 20時24分(最終更新 2月5日 21時16分)
安倍晋三首相は5日の衆院予算委員会で、憲法9条1、2項を維持して自衛隊を明記する自身の改憲案に関し「自衛隊が合憲であることは明確な一貫した政府の立場だ。国民投票で、たとえ否定されても変わらない」と述べた。自衛隊明記案が国民投票で否決されても自衛隊の合憲性は変わらないとの考えを強調した。
だったら9条改憲の必要がない。にもかかわらず、あんたらが案山子論法を持ち出して、自衛隊が認められていないから9条を変えないとならないと騒ぎだしたんじゃないの。
これはつまり、安倍ぽんの敗北宣言ということだろうか?
このへんの中露問題とも関係があるでしょう。
自衛隊と中国軍の若手交流再開、だそうです
で、ですね。現行の1947年憲法は、ポツダム宣言(含むカイロ宣言)から始まる1945年の敗戦処理の取引の一つなわけでしょ。そうであれば、日本が勝手に大日本帝国憲法に戻すとかできない。少なくとも近隣諸国との相談がいる。この関係線が再構築できてはじめて独立だと思う。しかし戦後、冷戦に浮かれてこれをすっとばした。
ドイツは、1990年に東西ドイツ+英米仏ソの連合国主要4か国でドイツ最終規定条約(いわゆる2+4条約)を締結したことをもって最終とした。
(ソ連軍は完全撤退したが、NATOはドイツが独立して入っている条約だからと事実上米英などが占領を継続している状態ではある。ドイツ国民はかなりこの状態に不信感を持っている。「ソフト占領」:米の占領下にあり続けるドイツ)
日本の今って、片面講和のツケを払ってるようなものでしょう。だからロシア、北朝鮮の問題というのは日本の独立の問題と実は非常に密接な問題なわけですよ。
ところが、リベラル、保守、右、左関係なく、総じていえばみんな、そんなの過去のことだと思い込んでる。それをたしなめる人もいない。敗戦の成り行きを教えてないから訳のわかってない、位置情報のない国民になってる、って感じ。
立憲主義者はポツダム宣言に降りていって話を構築してる人がみられたけど、その他のリベラルの人、左派の人も結構微妙だと思った。