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葵徳川三代 第3回 五大老五奉行

2012-01-28 13:13:44 | 葵徳川三代(2000)

■冒頭解説
豊臣秀吉は8月に亡くなった。しかし、交戦中の朝鮮に悟られぬよう喪を秘すこと数ヶ月、秀吉公の葬儀が行われた形跡はない。「つらつら思んみるに、太閤没後の権勢を巡り政局にわかに険悪となり」葬儀どころではなくなったのであろう by 光圀@葵三代水戸勉学所。

秀吉没後、抜きん出て大きな存在である徳川家康+武断派と石田三成、淀殿をはじめとする豊臣家関係者グループは反目を続けている。

石田三成(江守徹)は、前田利家(北村和夫)を見舞う。利家は、豊臣家恩顧の大名の中で大きな存在であり、さらに秀頼の傅役守であることから、三成一派vs家康一派の反目の仲裁役になっていた。

家康の横暴さに腹を据えかねている三成の心を知りつつ、利家は、徳川家康(津川雅彦)にすべてを委ねてはどうかと言い出す。三成は当然驚くが、利家は、毛利、上杉といった大名と石田三成という切れ者だが人望のない男が集まったところで家康にはかなうまいと示唆しているのだった。

利家としては、豊臣家さえ安泰なら、治世の舵取りをするのは誰でもかまわないだろうと考えている。(逆に、三成は、家康中心ではそんな風にはいかないと考えている)

一方家康は、息子たる秀忠、重臣たちを前に、この状況を分析中。この状況をどうすべきか問われ、秀忠は、3万の軍勢があり、かつ、福島正則、加藤清正等々の諸将が家康に肩入れしているのだからこれは徳川家にチャンス、大坂に攻め込むべきという。

家康はこの案を浅はかだと言って退ける。今戦って、もし大坂方が秀頼を前面に出して来たら、福島正則以下の豊臣家恩顧の大名たちは秀頼には弓矢は引けない、だから今は秀頼を中立にしておくことこそが肝心だという。

そんなとき、家康の元に、前田利家からの反目緩和の斡旋策が細川忠興(佐々木功)により届けられる。利家を含む四大老と五奉行が家康と誓紙を交換し、さらに利家は家康訪ね、これまでの遺恨を水に流そうとする。

しかし、和議から間もない慶長4年3月、前田利家死去。これを機に三成を憎む諸将、福島、加藤清正、加藤嘉明、細川、池田、黒田、池田の七将が三成の大坂屋敷襲撃を敢行。事前に察した三成は佐竹義宣の助けを受けて脱出する。

逃れた三成は、伏見の家康に助けを求める。引き渡せと騒ぐ七将との間を家康が取り持ち、三成は奉行職を辞し居城のある佐和山に蟄居。穏やかに事を運んだように見せる家康は、しかし直ちに伏見城に入場。淀殿は切歯扼腕するも、表立ってこれに抗することのできる諸将はいなかった。


■史実まわり

七将による三成の大坂屋敷襲撃の後、三成は伏見の家康に助けを求めたと語られているが(数多くのドラマがそうなっていると思うが)、これはいわゆる俗説らしい。『関ヶ原の合戦』によれば、三成は伏見城内の自分の屋敷に入ったということらしい(関ヶ原合戦p.57)。

実際問題、なんで家康の屋敷に行かなければならないのかかなり不思議。各ドラマがここで三成にいろいろ言わせるのはそれだけ想像の余地のある場面だからなのかもしれない。

タイムライン:秀吉没す~関ヶ原へ


 

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