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ロシア、ASEANと戦略的関係に格上げらしい

2018-11-14 22:25:23 | アジア情勢複雑怪奇

ついこの間欧州に60カ国以上の首脳が集まっていたが、数日もたたないうちの昨日、今日はASEAN関係の首脳がシンガポールに集まってる。

国賓訪問のプーチンを囲むシンガポールの大統領とエライ人たち。イスラムとチャイナを英風にハイブリッドにしました、みたいな感じなんだなと写真からもわかる。(ここから

 

いろいろあるけど、ロシア周りでは、ロシア・ASEANの関係を戦略的パートナーシップに格上げすることがどうも決まったらしくある。

ロシアとASEAN戦略的関係に

首脳会議声明案が判明

https://this.kiji.is/435013929635169377?c=39546741839462401

 

現在、ロシア・ASEANサミットが開かれていて、プーチンがスピーチしてた。

2年前にはソチでこのサミットを開いてて、ザハロワ報道官がコサックダンスを踊ってたことで知られる(笑)。

で、戦略的関係の話はその時にも出ていて、そこからアクションプランを継続して今日を迎えたという恰好。

去年は、インドネシアにロシアのパーマネントミッションのための事務所を設置していた。小麦を売り込んでいるだけではなかった。

Russia-ASEAN summit

http://en.kremlin.ru/events/president/news/59120

 

スピーチは、基本的には経済、教育の人的交流などの話が主体になっているし、それはそれで重要だろうが、私が思うにこの2つのブロック(ロシアはロシア主体のユーラシア連合を持ってるからデフォルトでブロック)が交流することの今日的な重要性としては、イスラム問題があるんだろうと思う。

過去何十年もの間、傭兵はイスラム圏からイスラムの教義をおかしな方向にもっていきつつ行われたわけですよ。ミャンマーあたりの部族がアフガンに行ってるという話などが典型例でしょう。

この動き、つまり西側が掘り出しては傭兵にしてテロリストに育てるという仕組みを、無効とまでできなくても、できるだけ鎮静化するためにはアラビア海、インド洋はとても重要。

それを阻止する意味で、安倍晋三率いる日本はインド洋に出て行きたいのかもしれないわけだが(シャレになってない)。

 

ということで、グローバリスト極東代理人たる日経新聞はこのように書く、と。

中ロ、東南アジアで影響力拡大狙う

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37752630U8A111C1FF2000/

【シンガポール=永井央紀、モスクワ=小川知世】シンガポールで開催中の東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議で、中国とロシアはトランプ米大統領の不在をつく形で存在感を強めた。李克強(リー・クォーチャン)首相は南シナ海問題で融和姿勢を示して懐柔を画策。ロシアはプーチン大統領が15日の東アジア首脳会議に初参加し経済協力を改めて表明する。米国はペンス副大統領を派遣した。

 

今回は、プーチン大統領が参加して、ロシアの比重が高まったことが気に入らないんだろうが、不在をつくって、そもそもなんでアメリカがいないとならんのよ、ってところはあるわけですよ。いたっていいけど、あたかも主のように考えるのが間違ってる。

しかし、この記事、見出しとリードが右傾化しちゃっておかしい日本のオーディエンスにおもねってるけど、中は良く見てるところがある。

ロシアは武器輸出でASEANでの影響力を強めている。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、13~17年に東南アジアへの最大の武器供給元はロシアだった。南シナ海問題やテロ対策などで防衛力を強めたい東南アジアと、武器輸出を伸ばしたいロシアの利害は一致する。

そういうこと。しかし別にロシアは武器商人が主たる目的のわけではない。が、ここを詳しく書くと西側の傭兵問題に目を向けないとならないから、ロシアは兵器を売りたい~とかいってるかわいそうな人たち。

兵器も売るけど、多分、ロシアはインテリジェンス情報の共有、テロが見え隠れする時とはどんなときか、どうするべきか、何が必要か、云々という傭兵・テロモデル対策一式とかいうパッケージを売ってる気がする。

 

■ 参考

ワッファービズムは西側の注文で広めました by サウジ皇太子

2018-03-29 04:33:45 | アジア情勢複雑怪奇
 

ロシアのやろうとしていることはシリア危機より大きかった

2015-09-24 14:16:45 | 欧州情勢複雑怪奇

 


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1 コメント

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ベトナム戦争以来の信頼されるロシア (ローレライ)
2018-11-15 05:17:13
ベトナム戦争以来の信頼されるロシアをブランドとして作って来たロシア外交。中国にアメリカが嫌がせする中でロシアが頼られる。
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