昨日のプーチンの演説に続きその補足情報が出てきてる。
米国は、400発の弾道弾迎撃ミサイルでロシアを取り囲んでいる
‘US eyes encircling Russia with 400 anti-ballistic missiles’ – Russian deputy defense minister
https://www.rt.com/news/420358-400-missiles-us-encircle-russia/
で、どこから取り囲んでいるかというと、カリフォルニアとアラスカを増強したところと、
欧州ではルーマニアとポーランド、しかしその前にドイツの基地にある
極東では日本と韓国
なわけです。
これはパトリオットを配置している国のマップ (wiki)
青は既に配備済。紫は配備中。
細かいところではいろいろとあるんだが、概ねこの配置が、ロシアの囲い込みの配置、つまりロシアの弾道ミサイルを迎撃する、その能力を低下させるための防衛網になっているとロシアは考えている。
さてここで問題です。
日本人の誰が一体、自分たちはロシアとミサイル戦争をしているようだ、包囲網に参加した、と理解しているんでしょう?
日本では、すべてのミサイル、ロケット、核の話は北朝鮮向けとして「仕方ない」で済まされている。しかし、そんなものは、欧州で、それはみんなイラン向けだといってロシア向けに配置していくのと同じ。
現実に起こっているのは、対ロシア包囲網、場合によっては対中国への牽制、という役割を日本は担当させられている。日本人には何のお知らせもなく、国内に何の議論もなく。
このへんで何度も書いた通りですね。
イージス・アショアで東西挟撃&三海プロジェクト
これって、ポーランドやハンガリーあたりより、ずっと日本国民には日本国に対する権利はない、と言える。ポーランドは最初ブッシュ政権がミサイル設置を言い出した時、イラン対応だという言をまったく信じず、みんな対ロシアだと思った。そして、反対が強くて設置できなかった。そしてオバマになって、一時はそれらの配置プランをやめるという話になった。しかし結局オバマはむしろそれを進めた。オバマの嘘つきぶりというのは、今考えると本当に凄まじい。
日本は、イージスアショアに至ったのはトランプ政権ですが、骨格はその前からずっと来てる話なので、同時並行だったんでしょう。鳩山政権が潰れたのはオバマ時代で、安倍政権はオバマの政策と呼応しているとみるべきだと私は思うんだが、日本では左右問わず、そんな風には思っていない、あるいはそのように誘導されている。
ということで、そんなこんなはともかく、現状、昨日のプーチンの、米のミサイル防衛網は役に立たない、ロシアはそれを上回る技術を獲得している、というのは、あくまでアメリカに呼びかけたものではあるけど、日本も十分にその対象。
プーチンの2018年一般教書演説:強制MAD
昨年末、既にロシアからは苦情が出てたけど、まったく顧みられることなく終わってますからね。日本って一体どこにあるのといったところ。
米国製迎撃システム配備は条約違反、日本も「共犯」 ロシア
2017.12.29 Fri posted at 11:49 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35112661.html