コロナ騒動がおかしいのは1年前にも十分にわかっていたことなので、もう特に驚いたりしていないわけだけど、驚くのは、この騒ぎだけが何か特筆すべきインチキ事件のように言っている人が結構いること。
いやぁ、飛行機2機で高層ビル3棟破壊した物理学の奇跡事件なんかも十分にインチキだと騒ぐべき事件だったんじゃなかろうか。
太陽の状態より、宇宙線の状態より、地球上の人の活動による二酸化炭素の排出が決定的だと考えるというのも、ほとんど天動説のような外形だと思う。
さらには、このブログが追いかけているテーマでいえば、1945年に終わった戦争は、ソ連が圧倒的に大きな役割を果たしてナチを打ち破った戦争だったという単純な事実が、75年かけて西側においては破壊されていたということも、巨大なインチキ事件だと思う。
何度も書いてますが、これ、日本にとってはとりわけ重要。日本以外の世界ではだんだんに隠しようがなくなってきた(もとより隠せてないんだが)。
そもそも、ソ連に苦労してもらってナチを倒して、日本を倒して、その果実を盗んだアメリカ。
アメリカ覇権とは、ソ連の人2700万人の死体の上に乗っかって、知らん顔しているようなもの。
日本の場合はここに、生物戦を挑もうとした一群の犯罪者集団がいて、ここと関東軍の残党が、一緒になってアメリカに庇ってもらうという、欧州方面のナチ残党問題とパラレルな問題が解明されずに残ってる。
これはホント、大きな禍根。よくここまで放置したなと、むしろそっちに驚く。
そうそう、トリクルダウンでみんなが豊かになるとか、国鉄を民営化するといいことあるぞ、みたいな話も、今となってみれば、よくこんなこと信じたなと思うような話。
中曽根元首相死去:みんなのものを売っぱらった人
ということで、考えてみれば、過去何十年かの私たちの日常は、実のところ、嘘まみれだった。少なくとも、嘘にリードされて「社会的コンセンサス」が作られていたと言えるのではあるまいか。
■ 偽コンセンサス時代
で、現状は、デジタル人民元が近々やってくるそうだし、決済の仕組みと世界銀行/IMFを使った世界支配の仕組みは徐々に変わっていくんだろうと思われる。
西側各国はドルの防衛のために全員で金を刷りまくって、ドルだけ突出する事態を防いでやったようなものなので、成り行きとして全体としてインフレは避けられないかもしれない。
この話はローレンス・サマーズが言い出し、他は、大丈夫だ、大丈夫だの論調のままで止まってる。
焦点:米経済対策、サマーズ氏の警告きっかけに細部見直し論
現在の米の政治の在り方から見れば、たとえインフレになっていても、統計をいじって「なってない」と言い倒せばいいだろうと思ってると思うし、多分もうそうしてるでしょう。雇用統計があてにならないというのと同じ類。
だが、もし、それを超えて隠しようもなくなったらどうするのか。現在の在り方から見れば、それでも言いつくろうと思う。
つまり、上述したような事態の中で、経済や金の流れの表現だけ正直などということはあり得ないということ。
■ デマクラシー
で、総じていうのなら、1947、8年からこっちというのは、デマによるコントロール体制だったのだな、とただシンプルにそう思う。
デモクラシーというより、「デマ」クラシーとでも言ってみたい。demos(人々)のkratos(支配)ではなくて、デマゴーグの支配といった趣。
デマって多分便利なんですよ。いくらでも適当なことが言えるから。折々の事件に際して、適当に、そうだお前はXXだからそうなのだ、といい、全然別の事情でも、同様にXXはけしからんと使っていけばいい。つまり、敵を作って各個撃破するにはデマはとても使い出があるんだと思う。
なんの証拠もないし、事態から見れば明らかにそうでない要素が巨大だったのに、2020年の米大統領選挙はロシアによる介入で混乱した、とオーソリティーが言い出すと、そうかな、と思う人が出てくる。次には、そうではないという人を、「親ロ派」として糾弾すればいい。
■ デマクラシーの行方
だがしかし、デマクラシーの長期的な効果はどのようなものなのだろうか。
私は長期的には愚行だと思っているが、しかし、多分、多くの人にとって有益ではないが、少数の人にとっては有効だ、という考えは成り立つのだろうと思う。
こんなことやっていた人たちは、ただ闇雲にやっていたのではなく、
実際確かにソ連資産を盗んだ人たちを庇っている。それを明らかにされないために、悪いのはプーチンだと言い張り、その立場を確保するために、マグニツキー法なる法律を作る。
作る側も、だったらもっと使い出があるようにしようと、米国政府が人権侵害者と見なす人々を制裁し、資産を凍結し、米国への入国を禁止している。(オバマ政権が導入)
明らかに、米国政府(という名を使う人々だが)が勝手に判断して、勝手に罰を与える法律なので、結果的には、使う人々の利益に叶うように運用されることは目に見えている。そして、使う人々の利益によっては、人権侵害があろうが適用されない。サウジアラビアとISにどんな違いがあるのだろう?と考えてみれば、実に勝手な法であることがわかる。
また、そもそも1国である米国議会の決定に、なぜ欧州諸国や日本国が従う義理があるのか、実は法律論からはまったくない。が、政治的に従うことになっている。既にこれが常態化している。
rule of lawというのは、法律論が語ってきたそれではなく、アメリカが作ったルールをただ他国に押し付けているだけだ、と見抜いてるロシアやら中国を、西側のエリートたちは、なんという非道な人たちでしょうと非難する。この倒錯はデマクラシーの白眉かもしれない。
現行私たちが知るところの法体系とそれを支えるところの法の精神などと呼ばれる何かが、確実に破壊されている。
総じていえば、18、19世紀にそれはそれなりに苦闘して作ってきた公正や信義誠実といったものが破壊されているとも言えるでしょう。
だがしかし、それによって益を得る人々がいて、だからこそ作ってる。そして、エリートが倒錯しているので一般人は事態の推移をおそらくあまり理解できない。明らかに一般人にとっては不利益となる可能性の方が高いにもかかわらず。
ということで、受益者が強い以上デマクラシーを破壊していくことはそう簡単なことではない。少なくとも一夜にして何かが変わるようなことはない。
■ オマケ
で、この先どうなるのだろう?
全然わからないけど、わかるのは、世界中の各国はそれぞれに歴史も違えば、人々の規範意識、道徳も違うので、センターのデマクラシー(いうところの西側の主流トーク)が、今以上に中心的役割をすることはなさそうだ、というあたりか。
センター直輸入のデマクラシー社会と影響度が低い社会によって発展の程度は異なっていくだろう、みたいな感じ?
それはそれで面白いんだけど、日本は一体どうなるんだろうかと考えると全然面白くはない。
いずれにしても、直近の物理学の奇跡事件を崩すぐらいのことがないと、西側のデマクラシーは進展するばかりだと思う。
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