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セルビア、NATO加盟は遠慮しときます

2015-04-09 08:37:49 | 欧州情勢複雑怪奇

チェコの大統領の米大使に対するチェコの「ドアは閉まってます」宣言も面白かったけど、今度はセルビアがNATO加盟は遠慮しときますと言いだした模様。

Serbian Foreign Minister Ivica Dacic said that Serbia is not going to join NATO, but Serbia wants partner relations with the alliance member states that surround the country.

 
セルビアは場所が場所なので、回り中NATO軍に囲まれているんで、NATOとのパートナー関係は続けるが、NATO加盟はしないと外務大臣が言った、と。
 
なんせうちはユーゴ解体時のセルビア空爆があったもんで、国民のNATO加盟拒否感があるわけですよ、とも言ったらしい。そりゃ本当だろうし、かなり穏当な言い方だとも思う。
 
さらに、小ネタかと思ったのに実に棘は深かった対ナチス戦勝記念日、いわゆるビクトリーデー問題。
 
セルビアは、元首級を出席させるというのは止めるけど、セルビア軍の一部隊をビクトリーデーの行進に参加させると防衛大臣が語ったらしい。
http://inserbia.info/today/2015/04/chepurin-serbian-army-at-moscow-parade-emphasizes-historical-unity/
 
これって、政治的に不参加だけど心をくんでください、ロシアの人、みたいな発想なんだろうね。軍を支えるのは最後は心でしょう、やっぱり。
 
ということは、きっとまた米国大使が活躍しているに違いない(笑)と思ったら既にしていた。
 
U.S. ambassador says Serbs are "a bit schizophrenic"
http://www.b92.net/eng/news/comments.php?nav_id=93706
 
セルビア人は心は東に向いていて、頭は西にむいて、ちょっと統合失調症気味だよ、と言ったらしい。さすがアメリカ大使だよね~、こういう心無いことが言えちゃうという。
 
嘘に嘘を重ねてセルビアを爆撃してセルビア人を極限まで愚弄したのはつい15年前だということを、まったく忘れているというところもアメリカ人らしい。
 
で、別のところでは70年どころか100年前の話を持ち出してパワーアップさせてウクライナ人のロシア人への憎しみを煽る。
 
本当に現在のアメリカ政府関係者には心がない。モラルがない、無歴史的だ、とは前から言われてるけど、そもそも心がないと最近は思う。
 
日米安保があるから言いだしにくいけど、最近しみじみ思うに米軍ってこの先どうするんだろう。軍にとって最も大事なものは名誉なのでなんだかなぁなわけですよ。
 
■ チェコ・スロバキアの予備役、NATO支援拒否宣言
 
軍とはいかなるものかなど考えていたら、なんと、チェコ・スロバキアのreserve、予備役というのかな、この兵隊さんたちが、NATOによる対ロシア戦があっても自分たちはNATOを支持しないとfacebookで覚書を出している模様。
 
ここに英訳がある。
 
まぁ兵力としてはもちろん小さいけど、こうやって地道に地元が非協力的になったらNATOはどうするんだろうね。
ナチスとかドイツ帝国時代だったらドイツの兵力がこのへんを根こそぎ押し倒すので無問題、と言えたわけだけど(あはは)、今度はそうはいかない。
 
戦略爆撃を実行するから空域だけ貸せ、ってのがおそらくプランなんだろうけど、そしたらロシア軍はポーランドにイスカンダル打ち込みます状態になるわけで、NATOって何をどうやって戦う気なのかさっぱりわからない。
 
わりと真面目に思うんだけど、戦略的に考えて、バルト3国をNATOに入れたのって間違いじゃないの?

 

詳解 独ソ戦全史―「史上最大の地上戦」の実像 戦略・戦術分析 (学研M文庫)
David M. Glantz,Jonathan M. House,守屋 純
学習研究社

 

 


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