【伊藤貫】日米関係の真実[桜H23/4/21]
2.5年ほど前の話なんだけど、伊藤貫氏が、自民党になったからといって上手くいくわけではない、自民党とは戦後のコラボレーショニスト(戦勝国への協力者)の政権、といった指摘をされている。当時は民主党政権下だったのでなにか、自民党になったら何かが変わるのではないのか、みたいな期待がそこかしこにあったものだった。今から考えてみると、まぁ無意味ではないにせよかなりあやふやな期待だったんだよなと思うしかないですけどね。
そんなことよりも、この時点で、アメリカはだんだん体力を落として東アジアにおける中国との軍事バランスが10年か15年で崩れる、その上でアメリカが出ていくとなったら日本はどうするんだ、そこで自主防衛を急げ、という話になっていたわけですね。
この本、この本。
自主防衛を急げ! | |
日下公人,伊藤貫 | |
フォレスト出版 |
で、今年起ったことはといえば、この10年か15年したら軍事バランスが崩れ、の部分が一気に崩れたという話だと思うんです。
中国の力だけでも潜在的に大きかったのに、アメリカが取った行動は、無理やり中国とロシアをくっつけたようなものだったのだから。
もちろんこれは軍事同盟ではないですよ。でも、軍事バランスとして考えた場合、アメリカは東アジアにおいてはできるだけ紛争など起らないよう努力します、以上のものではなくなったとは言えるんじゃないでしょうか。
日本はこんな展開を望んでなどいなかっただろう。米軍もそうだっただろう。しかし起ってしまった。
ではどうしたらいいんだろう・・・。どうなんですかね、このへんの方たちが今年の出来事をどうご覧になっているのか知りたい。プーチンの悪口言ってたって何の解決にもなってない。というか、プーチン政権を転覆させようとしている勢力が主にアメリカとEUを根拠地として存在していると誰もが思っているこの中で転覆なんかさせたら、次に出て来るロシアの指導者はより強硬な人になることは請け合いなわけで、この転覆路線そのものが何を目的としているのか不明だ。
未読の方は一回お読みになる価値のある本だと思いますです。基本のストラクチャーは今もあってると思うし。
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