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元駐米ロシア大使キスリャクのインタビュー

2017-11-30 23:39:19 | アジア情勢複雑怪奇

1週間ぐらい前のロシアのテレビの動画。RI(Russian Insider)が英語スクリプトをつけてくれたので見た。

ロシアの元駐米大使セルゲイ・キスリャクさんが出ている。

1月にホワイトハウスに行ってトランプと握手したといって、大騒ぎになったあの大使。

 

BREAKING: Russian Ambassador Kislyak Explains How He "Personally Helped Trump To Steal US Elections"

 
本題は、アメリカでのロシアゲートの話なのだが、それはそれとして、最後の2分かそこらの短評が非常に興味深かった。
 
ロシア語→英語→日本語の翻訳なので、ニュアンス等いろいろ問題がある可能性はあるので、まぁ参考ということで。
 
ホスト
ほとんど時間がありませんが、シリア、北朝鮮、ウクライナでの協力はどんなことになりますか。機会があるとすればどこでしょう。私たちはどこでも用意できてますね。

大使
私たちはそうです。しかし相手はどうでしょう? そのうちわかると思いますが、シリアには困難があります。アメリカが何をしているのか大部分はまだクリアではありませんあるいは、クリアで、だから残念だということかもしれません。ISISを倒すためにいろんなことがなされているからです。
 
ホスト
シリアでは、事実上打倒された、最低でも・・・。
 
大使
最低限そうです、しかし、ポケットが残っています。時々アメリカの影に隠れる無法者(bandit)のポケット、後でシリア政府軍に対抗し始めます。※ポケットとは包囲された孤立地帯のこと。
 
北朝鮮は、もちろん難しい問題です。ですがこれは外交的解決策しかありません。そして、それはすべての人がわかってる。虚勢を張ったり、騒々しい脅迫的な声明を出したりしてもです。従って交渉になりますし、すべての関係者がそれらに参加しなければなりません。 ロシアもここで非常に重要な役割を果たすかもしれません。

ウクライナ。 適切な秩序が回復されることに私たちは大きな関心を持っています。しかし、私たちのアメリカ人の友人たちは、ウクライナ政府の全ての活動をカバーするという考え方に非常に固執しています。ミンスク合意に反対する人々や、合意の実施を妨害する人々を含めてです。ですので素早い解決策は見えません。しかし、私たちはそれでもアメリカ人たちと話す必要があります。私たちの西側の主要パートナーはミンスク合意の参加国ではありますが。

 
 
というわけで、シリアについての慎重だが、しかし、事情を見続けた人にとってはあまりにも明白な裏のありすぎる光景のことがとても興味深い。
 
そして、やっぱりポケットをとても気にしているし、「あっち」はまだ諦めてなどいないという考えで見ているんですね。そりゃそうなわけですが。そしてすべてが明確でない、ってのが結局断定的なことは誰にも言えない原因ではありますね。
 
しかし、その一方で、今日のニュースにも出ていたが、ロシア軍は規模を縮小して、シリア軍に任せる体制を取ることを決定している。これはつまり、むしろシリアとその周辺に任せる、ってことなんでしょうね。
(シリアとイランなのかもしれないし、シリアに、イラン・中国、という線もありそう。ロシアは位置的に絶対離れないことは明白なわけだから、プレゼンスはある)
 
 
北朝鮮については、特に異論も疑問もない。
 
ウクライナは、もう完全にアメリカ人の手の中だという前提で見てる、と。で、そのアメリカ人たち(つか、ネオコンとその下働きでしょうが)は、ウクライナの、あのおぞましいネオナチ勢を温存したままなんとか完全にマネージしようとしているってことなんだろうね。排除しない、と(笑)。
 
大変なこと、ほんと。
 
というわけで、ロシアのテレビは面白そうでいいですね。時々石井さんがコメント欄に書き込んでくださるように、軽くやってるつもりらしいんだが、内容が濃い。民族の将来にとって結構なことだと思う。
 

 

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『中国軍シリア展開』 (ローレライ)
2017-12-01 07:45:52
『中国軍シリア展開』Sputnikは11月28日に報じた。 Sputnikの報告書によると、中国軍は、トルコイスラム党の脅威に対抗するために、瀋陽軍特殊部隊「シベリア虎」と蘭州軍特殊部隊「ナイトタイガー」をシリアに配備することを計画している。一部の筋によると、11月17日にイスリップ市のTIPの戦闘機を標的とした謎の無人戦闘空挺機(UCAV)攻撃は、トルコと米国が彼らの責任を発表していないため、シリアの中国軍事活動につながる可能性がある。空襲。
中国空軍は、世界のUCAVの最大運営者の1つであることが知られています。
blog.goo.ne.jp/aya-fs710/e/c98ae45d14ade524409f178f087c1909
シリア騒乱と修羅の世界情勢17/11/30|シリア
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