日露会談についてまだまだ書きたいことがあるんだけど、とりあえず週末の宿題を片づけないと、というので探しました。
「真珠湾への道は日露戦争での“勝利”から始まっています」
で、特命希望さんからコメント欄でヒントをいただいた一件でございます。
私は、こんなことを書きました。
上で、満蒙開拓団についてのNHKスペシャルをリンクしたけど、その数年後だったかそこらへん、なにせ2000年代のどこかでは、NHKでシベリア出兵の話もやっていた。ロマノフの金塊運びを日本軍が手伝った(少なくともそういう恰好になった)話。タイトルが思い出せない。
これらは何を意味するのか?
多分、今まで隠れていた話をそろそろ少しづつ出さないと、近隣諸国と関係できない、辻褄のあった歴史を書くにも無理がある、といった判断がNHK、すなわち日本国のどこかにあったのではなかろうか?
で、そのシベリアものは、
列国の野望 シベリアを走る ~ロシア革命・ソビエト成立までの混迷の5年~
というタイトルで、2004年10月13日にNHK「その時歴史が動いた」の枠内で放送されたもの。私の手元にもメモがあった。アップしようとしていたんですね、そういえば。
youtubeにアップしている人が複数いました。多分、これって著作権が~というNHKとのいたちごっこしているものかも、という気がちょっとします。だからこのリンクがいつまで続くかわかりません。
その時歴史が動いた 「列国の野望 シベリアを走る」
このプログラムのハイライトはいろいろあるだろうけど、私としては、ロマノフの金塊を日本の軍が手にした時、高橋是清が指令を出して、セミョーノフと朝鮮銀行と取引させた、ってところ。どたばたの現地判断じゃないってところ。
金塊の流れ自体は知っていたけど、現地判断じゃないという点は私は他では見たことがないので、これってつまり日本の側に資料があることなのではあるまいか、とか思った。その後調べてないので私の疑問が適切かどうかわかりません。
来年は
1917年を見直す時になるのか2017年
だし、このへんの動きが解明されることになるといいなぁとか私は気安く思うのだが、しかし、これってやっぱり結構大変な騒ぎなんだろうなぁとかも思う。
アメリカ、イギリスあたりからは、ロシア革命を含む大戦の動乱に再度フォーカスをあてる本が出ていたことは上の記事内でも書いたけど、それ以外に、お金の始末に焦点を絞った本がアメリカの研究者から出ていたような記憶があるんだが、探せてない。でもどこでその書評を読んだのかは覚えているので、これは年末の宿題。いや、いいんだ、きっと来年いろいろ出てくるだろう(笑)。
大陸に渡った円の興亡〈上〉 | |
多田井 喜生 | |
東洋経済新報社 |
シベリア出兵 - 近代日本の忘れられた七年戦争 (中公新書) | |
麻田 雅文 | |
中央公論新社 |