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新コロナとニコチン、そういえばWHO

2020-05-03 02:25:15 | 欧州情勢複雑怪奇

新コロナは馬鹿みたいな騒ぎを引き起こす一方、BCGの効用にあらためて光があたるという面白い側面もある。

タバコ問題も面白い。

中国の感染者で喫煙者が非喫煙者より少なかったという話は前に見て、へぇと思っていたけど、今度はフランスがそれを調査し、そこでもまた喫煙者の方が感染者が少なかった。

ニコチンの感染抑制効果、仏で検証へ 新型コロナ

https://www.jiji.com/jc/article?k=20200424040002a&g=afp

調査の結果、調査対象者における喫煙者の割合が、フランスの一般人口の喫煙率約35%に比べて低いことが分かった。研究チームのザイル・アムラ教授(内科学)によると、「これらの患者のうち、喫煙者はわずか5%だった」という。
 米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル」で先月発表された研究結果では、中国では感染者1000人中の喫煙者の割合が12.6%であることが示唆されているが、世界保健機関(WHO)によれば中国の一般人口の習慣的喫煙者の割合は約26%とこれよりもはるかに高い。今回の研究もこれに同調する結果となっているのだ。

理由としては、

ニコチンが細胞受容体に付着することで、ウイルスが細胞に侵入して体内で拡散するのを阻止する可能性があるとする説

であるらしい。

このフランスの論文の執筆者がパスツール研究所という名高い研究所の著名な神経生物学者のジャンピエール・シャンジュー氏だ、という点でも注目が集まっている模様。

 

私としては、フランスから出て、FTとかThe Economistとかいう、どちらかというと禁煙(+ヒステリー)側にいるであろうところが相次いで書いていることに興味を持つ。

[FT]ニコチンにコロナ予防効果? 仏で検証へ
ヨーロッパ FT
2020/4/27 14:40日本経済新聞 電子版

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58528260X20C20A4000000/

 

その翌週、5月2日付けのThe Economist

Smokers seem less likely than non-smokers to fall ill with covid-19

https://www.economist.com/science-and-technology/2020/05/02/smokers-seem-less-likely-than-non-smokers-to-fall-ill-with-covid-19?fsrc=scn/tw/te/bl/ed/covid19smokersseemlesslikelythannonsmokerstofallillwithcovid19scienceandtechnology

 

上のEconomistの記事には、タバコ吸ってる医療関係者みたいな人の写真がでかでかとついてる。

禁煙学会は喫煙を助長するといって写真に抗議したりするんだろうか?

 

※参考 事情のまとめ記事みたいで便利かも

科学者はどうして喫煙者にこんなにコロナ感染者が少ないのか解明しろ、と(5月1日付け)

Scientists must discover why so few coronavirus patients are smokers

https://www.washingtonexaminer.com/opinion/scientists-must-discover-why-so-few-coronavirus-patients-are-smokers

 

■ 反抗者 1

この話を読みながら真っ先に思い出したのはこの人の主張。

武田邦彦氏は、喫煙者の比率は減ってるのに肺がんの発生率は減ってないどころか増えてる、じゃあ肺がんタバコ原因説は違うでしょと主張する。あちこちでトンデモといわれ続けてるけども、こんな本もある。

 

がんと肺炎なので機序は違うんだろうけど、なにかこう、ニコチンに効用があるとすれば、それが肺胞の細胞のガン化の進行に関係してた、みたいなことがあったりして、と思った。

 

個人的には、細胞レベルでのウィルスの侵入の前に、喫煙行為によってウィルスが死んじゃうとかありそうじゃないの?など冗談半分だが思った。

タバコ吸いはインフルエンザにもかかりづらい、とかもしばしば聞く。

新コロナとかインフルエンザって鼻の粘膜から入っていくとかいうでしょ。他方、喫煙するとは、口から鼻、喉にかけて薬草を燻蒸してるようなもの。であれば、ここでウィルスの活動が妨害されたりしないわけ?とか思うの。

ニコチンというよりタールにそういう効能があったりしないんだろうか。世界のあちこちで木タールは殺菌作用の故に重宝がられてたので、タールをすべからくあしざまにいうのは何か違う。

 

今まで深く考えてみたこともなかったけど、でも、昔からやってることに害悪ばかりってことはなさそうなわけで、何らかの効用みたいなものもあるんじゃないかと思う。

 

■ 反抗者 2

タバコというと、私としては西邊邁さんを思い出さないわけにはいかない。氏は、繰り返し繰り返し、現代の禁煙運動をなじっていた。WHOのおばさんが何か言ったことをきっかけにこうなった、みたいなことも聞いた(何度も聞いてる割には覚えていない)。

思えば、WHOなわけですよ。現在なんだかおかしなやり玉にあがってるあのWHO。

 

で、私が禁煙運動はおかしいと思い出したのは、だいぶ遅いんだけど、でも、何かとっても不自然なものは折々に感じていた。

よく言われるように、排ガスの方が害がありそうだろうと思うんだが、タバコには異常な執念をもやすわりには、排ガスにノーなんては言わない。

また、タバコには依存性がありますとか言うんだけど、チェーンスモーカーが暴力をふるいがちだとは聞かないが、アルコール依存症にはその例は多発するんだから、そっちの方は危険ではなかろうか、などとも思った。

現代が乗ってる土台を築いた人たちの多くは喫煙者だったと思われるが、その時代の人たちがニコチン問題に苦しんでいたとか依存症を苦にしていた、という証拠はあるんだろうか? なぜ唐突に1980年代になって否定しだしたのか? とかとか。

 

そしてやっぱりWHO。

たばこのない社会の実現を実現するために

たばこのない社会の実現に向けた行動宣言

脱タバコ社会

などといったことを言うわけですが、これって、脱炭素社会みたいなのと同じ作りじゃないかって思った。つまり、温暖化騒ぎと似てる気がしてる。

だから、何かを敵としてみんなで撲滅するというスタイルを求めていて、その1つとしてタバコがやり玉にあがったということだったりししないのだろうか。

左翼/リベラルは一様に脱タバコ、脱温暖化にひれ伏すが、右派/保守派は世界的にこれに対して反抗的な人たちがいるようにみえるのも現象として興味深い。

 

まったくまとまりはないんですが、コロナはよくよくWHOと縁があるんだろうか、などと興味深く思って観察してる。

 

■ オマケ

日本じゃどう報じられているんだろうとちょっと検索したら

4月28日付けで

「喫煙者は新型コロナにかかりにくい」 まさかの新説は本当か

https://news.yahoo.co.jp/articles/64c5c3e9ab34a1255918091b1143f0d9b595ea7c?page=1

この中で、最初に事実関係を紹介して

 ただ、研究への評価はさておき、「喫煙者は新型コロナにかかりにくい」という話に関してはかなり危ういものを感じている。データを都合のいいように解釈することで、ある特定の人々の利益につながる結論へと誘導しているように見えなくもない。つまり、いわゆる、スピンコントロール(情報操作)の可能性もあるからだ。

として、たばこ産業が情報操作している可能性を強くにおわせている。

だがしかし、中国、韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスと実データが出ている。反論っぽいのはハーバードが実データではなくレビューという形で出していたぐらい。

そこで、上で見たように、5月になっても、これはともかくこうですよという記事が出てくる。

中身を評価するでもなく全然分野違いのライターが、パスツール研究所がスピンに加担していると決めつけるこの記事もちょとどうなのと思う。この記事こそスピンでしょう。事実を列記して、解釈でひっくり返すよう依頼された通りに書いたと思う。

ますます興味深い。


 


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1 コメント

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Unknown (ローレライ)
2020-05-03 08:51:26
コロナのBCGバリアーとタバコバリアー仮説、タバコ叩きはキューバ危機あたりからだった記憶がある。
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