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トランプ政権、ほんとにパリ協定から脱退する模様

2017-05-31 20:14:58 | 太平洋情勢乱雑怪奇

先週末からドイツとの間で結構なテンションを作っているトランプ政権は、どうやら本当にパリ条約を脱退するらしい。

Donald Trump to pull out of Paris climate deal - reports
http://www.telegraph.co.uk/news/2017/05/31/donald-trump-pull-paris-climate-deal-reports2/

 

先週の段階では来週決める、といっていたのでスケジュール的には合っているのだが、本当に脱退するらしい。

アメリカはオバマ政権がパリ条約を締結、批准しているのでここから覆すということは、結構な力技。

このページが国連の正式な各国締結、批准状況のページだと思う。現在署名197か国中147か国が批准してる。

http://unfccc.int/paris_agreement/items/9444.php

 

で、パリ条約ってか地球温暖化防止がどうしたこうした、気候変動がどうしたこうしたという話というのは、まぁ科学的な調査研究の話として捉えることもできるだろうが、要するに新たな資金作りのお話でした、って話なんじゃないのかなぁという疑いを私はずっと捨てられない。排出権たらいうものを無から作り上げて、そこで拠出させる資金を配分するのも利権なら、排出権の測定部分だって利権ってわけで、なんてかこう、不透明中の不透明な話だなとずっと思ってる。

日本は京都プロトコルの時代、ウクライナから排出権を買いましたとかいって、結果的に資金援助してたが、その資金はウクライナの低酸素社会に向けた取り組みに使われたというよりも、ガス成金とネオナチに使われたという方が適切でしょう。

だからまぁこのスキームを続行させたチームとそうでないチームが争ってるという話なのじゃまいか? もちろん、トランプ政権は石油屋チームが絡んでる政権だから化石燃料系のマイナスになるようなのは反対だ、って読んでもいいんじゃないですかね。

それかあらぬか、署名はしたが批准していない各国を見ると、産油国が多いように見える。サウジは批准してるけど、サウジは、西側から襲撃されない特殊産油国なので例外産油国。ルーマニアが批准していないのも興味深い。

 

で、ロシアは署名はしたが批准していない。批准しないのかと向けられた時に、別に今しなくてもまだ間に合うし、低炭素化社内に向けた国内法の整備も含めて現在検討中、とか言っていたと記憶する。

ロシアは化石燃料系の雄だから、排出量によっては国内産業にダメージがあるからなのか、と一応言ってみたいが、でも、知られているように京都プロトコルには貢献してた。

誰もロシアを話題にしないのはなぜだろうとちょっと興味深い。トランプを温暖化も認めない基地外扱いするのなら、あわせてプーチンを基地外扱いしたらさぞやメディア的にはよさそうなのにね。また、国連のいわゆる5大国の一つとして無責任だぐらい言ってもよさそうじゃないの。でも殆ど出てこない。

 

なんだかわからないが、この話は少なくとも科学の話ではない。そして、環境の話だけでもないだろう。

国連のグテーレス氏がどういう意味でいったのかこれだけではわからないけど、この発言は真面目に考えると面白い。

続いて行われた質疑応答で、グテーレス事務総長は「アメリカにとって脱退しないことが重要だ。仮にトランプ政権が脱退を決めたとしても、アメリカ社会は、協定を順守することが極めて重要だ」と述べて、アメリカに対し、各国と足並みをそろえて「パリ協定」を履行するよう呼びかけました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170531/k10011001181000.html

そう。低炭素とか公害を出さないということが地球環境にとって重要なら、まず第一に各国がそうすりゃいいだけであって、別に国連に音頭取ってもらって金融をくっつけた話にしなくたっていいわけだよね。どうして誰もそういわないの?なわけです。

やっぱり「無から金」の話と私は見ます。

 

そして、あたかもパリ協定があると平和が訪れるような無茶苦茶なことを言っているのも、この話のうさん臭さに一役かってると思う。

パリ協定の残留促す ローマ法王、トランプ氏に
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM24H7I_U7A520C1FF2000/
 【ブリュッセル=永沢毅】欧州歴訪中のトランプ米大統領は24日、バチカンでローマ法王フランシスコと約30分間会談した。法王は平和の象徴とされるオリーブの木の彫り物と環境保護の重要性について記した書物を贈呈し「この木のように平和をつくってほしい」などと要請。法王の同席者は地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」残留を促した。

 

ま、こうされると、そうかやっぱりBチームの資金源だったのかとか思ってしまうわたくしでございます(笑)。


 

 


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2 コメント

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『環境TPP反対』 (ローレライ)
2017-06-01 06:04:00
トランプ大統領は『環境TPP反対』と言う事で『国連炭素税』など嬉々として受け入れそうな『西側』とは距離を置く立場!
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あり得るかも (とど)
2017-06-01 08:55:50
ずーっと気になっていたのです。知り合いに気候変動の研究者何人かいるので、温暖化そのものは疑いようのない事実だと思うのですが、温暖化の研究は産業界の意に反するものなのではないだろうかと。それなのに、なぜ、例えば反原発方面の研究と違って、温暖化の研究にはたくさん予算が付くのかと。無から金を作るって、あーなるほど!あり得るかもしれませんね。
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