米国内では反トランプ派が暴れまわっている。米国外でも、このまま行きたいのだ派とでもいうべき人々が暴れまわっている。
キエフのクーデター政権が、ドンバス地方に攻撃をしかけてきて騒ぎを起こしていることはこの間も書いたけど、これについてプーチンは昨日ハンガリーを訪問した際のオルバン首相との記者会見で、
ウクライナ東部で起きていることは、キエフ側が米国、EU、一部欧州の国からどうやってお金を引き出すか算段をしているという話だ、そのために必要なのはウクライナが犠牲者なのだという話を作ること、と言っていた。というより、言い捨てていた。
Putin on E. Ukraine flare-up: Kiev trying to extort US, EU cash by playing the victim
Published time: 2 Feb, 2017 15:43
Edited time: 2 Feb, 2017 17:54
https://www.rt.com/news/376080-ukraine-escalation-putin-orban/
Moon of Alabamaさんが書いていたところによれば、ポロシェンコはドイツに行ったらしいんだが、ドイツは先に仕掛けてるのがウクライナだと知っているので、難色を示していたらしい。
ということで、仏独(+スペイン、イタリア)とアメリカ組(イギリス、ポーランド等)の間の亀裂にもなりかねない。
一方、国連では、トランプ政権下の国連大使が、クリミアはウクライナに返すべき、それがならないなら経済制裁は解除しないと大騒ぎをした模様。もちろん、イギリス大使も同調。(この大使がこういう傾向だというのは前から知られている)
それに対してロシアのチュルキン大使は、
ヘイリー米国連大使への返答としてロシアのヴィターリ・チュルキン大使は「これに関してはアメリカ合衆国憲法に書かれた素晴らしい歴史的な文言を思い出さないわけにはいかない。『われわれ、(合衆国の)民は』というものだ」と述べ、「民」という文言が米憲法に入っている点を強調しながら「クリミアの民は住民投票の中で自分たちの意思を十分明確に表したのだ」と指摘した。
そう。他の誰に言われようとも、アメリカに言われる筋合いはないわけですね。爆笑って感じ。
クリミアの住民の大多数はソ連解体時からロシア帰属を求めていた。これは知られている。そこにクーデターが来たのでこれをチャンス!と捉えてさっさとウクライナと手を切って、独立してその後にロシア帰属を願い出た。だから、彼らにしてみたら他国からウクライナに戻れと言われる筋合いはない。こうこられたらアメリカは答えようがないでしょう。最初から言われていたことだけど、クリミアの自治政府の手続き的な完璧さが光る。
さらに、チュルキン大使は、イギリス大使に向けて、
チュルキン大使はさらにライクロフト英大使に対して反論し、「フォークランド諸島を返しなさい。ジブラルタルを返しなさい。あなたがたが海外領土としているキプロスの一部を返しなさい。インド洋上であなたがたが巨大な軍事基地を展開するチャゴス諸島を返しなさい。そうすればあなたがたの良心もひょっとすると多少は洗われて、他の議題を批判することもできるようになることでしょう」とやり返した。
https://jp.sputniknews.com/russia/201702033304233/
まさしくこれでしょう。ついでに、香港だのシンガポールを自分のもののように思うその思考習慣もやめなさい、日本を天皇を使って自分たちのグループに引き入れたままにするその手口ももう見え見えです、不幸な日本国民を解放しなさい、とまで言ってもらえればさらに良かったのだが(笑)。
ここで書いた通りね。
ロマノフ家のプリンスからガーター勲章まで
ちなみにイギリスの海外領土は他にも多数ある。これは英国民のものというより、その上のレイヤーの世界支配のための道具って感じですよね。実際、CrownとかRoyalがついているものは英国民の統治は事実上及ばない仕組みですし。
British Overseas Territories
https://en.wikipedia.org/wiki/British_Overseas_Territories
ぶっちゃけアングロ・シオニストグループのやっていることの原型は東インド会社なんだと思う。
というわけで、確かに不安定で怖いことが続いているのは間違いないのだが、私が思うに、各国民にとってはそう悪い状況ではないだろうと思う。なぜなら、この混乱のうちに可視化されていくものが多くなるに従って、過去少なくとも200年かそこら(人によっては300年、400年)の期間に、隠されつつ存在していた仕組みの一端が表現され、それを今日の人々は決して好意的に受け止めはしないだろう、と私は思うから。
多分、the way of thinking(考え方)の解放というモメントに私たちは立ち会っている。
■ 参考記事
ヨーロッパ1000年のロシア恐怖症
西側という宗教
西側という宗教 (2)
公共貨幣―政府債務をゼロにする「現代版シカゴプラン」 | |
山口 薫 | |
東洋経済新報社 |
私の個人主義 (講談社学術文庫) | |
夏目 漱石 | |
講談社 |
私は500年を主張する人を注目していますが、
詳しく説明しないので、分からないことが多いです。
500年説であれば、大航海時代前後の時代からということになりますが、いろんなことが隠されているのでしょうね。
いや、テキサスどころではないでしょう。アメリカそのものでしょう。英領をぶっちぎったんだから、もし英の方の支配圏が今でも及ぶとするなら、お前の独立を取消できるのか、ですから。
でもって、アメリカの独立はロシアではエカチェリーナの時代ですから、その頃に完成した領土についてお前に言われる筋合いはない、でしょう。
だいたいみんな一緒の話だと思いますが、
200年説 コアにアングロ・シオニスト跋扈の頃から
300年説 イングランド中央銀行設立から
500年説 オスマン勝利 or コンスタンチノープル陥落から
だと思います。