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またでた「法の支配」問題

2019-03-07 20:32:18 | アジア情勢複雑怪奇

どうでもいい話のような、しかし恐ろしいような話。


安倍首相また国会で赤っ恥「法の支配」の対義語を知らず

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/248919

 

簡単に言えば、法の支配の反対は何ですかと尋ねられて、人の支配です、と答えられなかった安倍ちゃんでしたという話。

そして、であれば法の支配の意味するところもわかっておらないだろう、こまったものだというのが日刊ゲンダイの記事なのだが、私としては、4年前のこのエントリーを思い出し、さらにガクッと来る。

憲法学者の小林先生のお話。

安倍ちゃんが総理大臣になった時に出て来た「美しい国へ」という本を読んだ時小林先生は驚いたと。何に驚いたかというと、法の支配」というべきところを「法律の支配」と書いている箇所が5カ所ぐらいだーっと出て来た。法律の支配では大学の答案なら0点なわけで、これはつまり、安倍ちゃんの回りにいる人はこの程度の人なのか、というのと同時に、間違いを指摘できる勇気のある人もいないのか、そういう世界なのか、と思った、という。

法の支配・法律の支配

 

小林先生のお話が安倍ちゃん周辺に漏れ伝わることもなかったってことなんでしょうね。

しかし、憲法、憲法言ってるんだからこの間にもいくらかお勉強、レクチャーのチャンスはあったんじゃないかと思うが、それもしてないってことなんでしょうね。ゴルフを学者さんとやってちょこちょこっと知識を整理する、みたいなことでさえできない性質?

上のエントリーで私が述べた疑念は、そもそも「美しい国へ」というのは日本語ではない元ネタがあって、それを翻訳、翻案した作品だから、「法律の支配」という、日本で高等教育を受けて官僚になったり、政策策定の周辺にいたりするような人ならまず絶対に出てこないような言葉が潜り込んだんだろう、というもの。

あれから4、5年たってもまだそう思う。そもそもなんか日本だからといって全員が日本のために働く日本人だと考えるのは多分間違ってるんだろうとさえ思う。NHKのニュースの立て方なんかを見ても、外人だよなって感じがすることがある。

 

ともあれ、なんでここまでアホな男にお家のルールを変えますみたいな調子で憲法を変えられないとならんねん、というお話。

この人が居座っているたった一つの理由は改憲だろうと思うので、一人ひとりが意思を堅固にして、断固反対していかないとだわと改めて思う。

 


 


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Unknown (И.Симомура)
2019-03-08 02:56:09
国立の研究機関で働いていた二十年前,教育便覧に”人間力”という用語を入れるようにと,所属の学科に対し執行部から要請があった.文部省からの指導なのだろう.意味の曖昧な新語なので,元の言葉(多分英語だろう)を教えてくれと要求したのだが,遂に教えていただけなかった.科学技術系の審議官のある文章を読んだとき,collaborationとなるべきところがcorroborationとなっていた.本省にそれを指摘したところ,「問題なし」との回答があった.しかし翌年のその文書はcollaborationと秘かに変更されていた.ある省庁立の技術系大学校の数年前の英語の入試問題に,強勢の位置についての知識を問うものがあったが,選択肢の英語自体が間違っているのを発見した.母国語話者の意見も,それは初歩的な誤りによるものだ,という意見だった.同校の入試係りに連絡し,それを指摘したところ,英語の入試問題はその作成を民間業者に発注しており,本学に責任は無いとの驚くべき回答をいただいた.な高倍率だと一点で十数人の合格不合格となるのだが.しかし私は退職者でもあり社会問題となるのを望まなかったので,それっきりにした.小林先生とは異なり,私は安倍さんの能力というよりは,周りの審議官レベルの指南役の教養水準の低さの結果だと思うのです.
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「人間力」は多分日本製 (ブログ主)
2019-03-08 15:44:07
Симомураさん、こんにちは。

コメントありがとうございます。

安倍氏というより日本の統治機構に参画している人たちの教養のなさ、言葉がもたらす結果への考察のなさがすさまじいレベルになっていると私も思います。

ただ、「人間力」は日本製だと思います。これは日本に存在し続けている奇妙な右派グループの発案だろうと思われます。

ここらへんの人は「個人」という言葉をどうしても使いたくない(憲法論議でも出て来るテーマです)。自立した個人の能力を高めようといえばすむところを、人間力などといっていると思われます。
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Unknown (バアルのような者)
2019-03-09 00:45:48
人間力って、忖度の上手さじゃないですか?
個人の能力を高めるだと、恣意的な評価が出来なくなるけど、人間力なら能力と関係なしに気に入ったやつを高評価出来る。評価するのは特定の権力者。結果として力量を伴わない人間が要職について組織全体が壊死している。
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