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ドイツ外相、ケリー国務長官@モスクワ

2016-03-23 19:32:30 | 欧州情勢複雑怪奇

さっきRTからのリンクだったと思うけど、まったく不意にロシアのラブロフ外相とドイツのシュタインマイヤー外相の記者会見の模様をライブで流し見してしまった。

こんなものをライブで見てる数少ない外国人だわ、私、とか思ってちょっと楽しく思った(笑)。

ライブストリーミングなので今見ても何もないけど一応リンクはここだったの記録。

LIVE: Lavrov holds joint press conference with German FM Steinmeier - English audio
https://www.youtube.com/watch?v=_1nGSw9KRqg

で、内容は散漫にしか聞いてなかったのだが、

シュタインマイヤーさんは、今般のブリュッセルの惨劇を受けてという成り行きの中で、インテリジェンスとかなんとかロシアと協力していく必要がある、と言っていた。他の文脈でも協力、協力と言ったと思う。で、全体に、そうせざるを得ないでしょと何かちょっとしょげている気さえするような感じに見えた。ラブロフはいつもと変わらず冷静かつ強気。

ウクライナについては、両者ともに欧州安全保障協力機構(OSCE)のモニタリングを信じているというか、そこをベースにしてるんだなという感じだった。OSCEはウクライナ停戦を実現させた機構ね。

で、メディア戦の中で、40000人のロシア軍がウクライナ東部に入ってるなんてのがあったけどこれは無根拠とラブロフ。逆に、キエフ側に、カナダ軍、イギリス軍が軍を入れてることを問題視していた。これは別に秘密でもなんでもない。このブログでもどこかで書いたことがある。

※捕捉 なんでここが重要かというとミンスク合意には、双方とも外国軍を引き揚げさせるという項があるから。ここから考えるにロシア軍が~という度重なる西側報道は、英グループが自己を正当化させるため、と観測できる。

つかさ、「ウクライナにロシア軍関係者がいる」という表現が既に馬鹿げてるのね。だって民族ウクライナ人でロシア軍で働いてる人とか、兄は国籍ロシアでロシア軍で働いてるがその他家族はウクライナ国籍のまま、みたいな人がゴロゴロいるんだもの。所詮は、ごくごく一部の西部地区を除いて、まったくの同じ民族なんですよ! これが違うというなら、関東人と関西人は別の民族と規定すべき。聞いてるのか外務大臣、あんたの行動は将来の日本国民に対して不安を呼び込んでいるんだ、わかってんのか!!と怒鳴りたい。

記者の中から、シュタインマイヤーに、トルコがテロ組織(といったかISといったか)に支援したり、なんだりかんだりかなり酷い状況になっていることをドイツでは報道していないんじゃないか、みたいな質問があった。シュタインマイヤーさんは、あなたの見取りには必ずしも賛成しないですよ、これこれそれそれも伝えられていると思う、みたいなことを言っていた。逆にいえば、これこれそれそれ(要するにトルコの蛮行)は認識された事項なんですね、ですね(笑)。

まったくまとまりのないメモしか書けないんだけど、とりあえずメモ。

■ ケリーさんもモスクワ

で、ドイツ外相は別にブリュッセルのテロの話をしにモスクワに来ていたのではなくて、ウクライナ状況、シリア状況を話しあいに行っていたのだろうけど、たまたまこんな時にこんなことになって会見しちゃった、なんだろうと思う。

ロシアの文脈は想像通り、だから協力してテロ対策するしかないだろう、というもの。

Lavrov: Europeans facing terrorism should put aside geopolitical games

http://tass.ru/en/politics/864437

ラブロフ:テロリズムに直面している欧州人、地政学ゲームを脇におけよ

と身も蓋もないことを言われる、と。

それに対してドイツは、なんといってもメルケルが移民を呼び込み騒乱を誘ったという意味で欧州各地から裏切者扱いされているので強気にでる立場にない。

だから、シュタインマイヤーとしては、今日の会見はロシアにしてやられたゼ、って感触はあっただろうと想像。

 

とはいえ、短期的な影響は置くとして、それを見ていた私としては、やっぱりさ、ドイツとロシアの外相がしっかりしてて、ただの傀儡のパー太郎とかプー子じゃなくて、揉め事があればここが対応するんですよという形になっていれば、中欧、東欧、ロシアは落ち着くんだし、それはつまり中東も安定するという意味だよなぁとあらためて思った。

逆にいえば、ベルリン-モスクワがある種の「センター」になったら、英仏は一気に力を失うわけだよなぁとか、まぁ言われてきたことだけど改めてそう思う。

 

と、思ったからなのか(のわけはないけど)、今日はケリー国務長官もモスクワを訪問している模様。

そういうわけで、三外相会談がないとは言えない状況。

 

■ オマケ

上の状況についてのスプートニクの記事にあった写真。

 

Russian FM Lavrov and German FM Steinmeier Hold Joint Press Conference

http://sputniknews.com/politics/20160323/1036800962/lavrov-steinmeier-press-conference.html#ixzz43iw3pU5b

そうそう、まさしくこんな感じ。ドイツ側がちょっと逡巡または気落ちしてるようなトーンが見えた。なんでしょうね。

 


 

 

 


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2 コメント

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『ヨーロッパ中東化』 (ローレライ)
2016-03-24 06:17:55
『ヨーロッパ中東化』で『碇役はロシア』と言う事態。『ロシアがあってよかった』という事。
返信する
それがわかるぐらいなら・・・ (ブログ主)
2016-03-24 17:38:35
ロシアは欧州のバックストップってのは、欧州の近代の政治の基本になってる気がします。
神聖同盟もそうだし。ということは、何が敵なのか気がつけよ、オイローパ、って話なんですけどね。
返信する

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