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オルバン首相、ハンガリーの決意を述べる

2016-03-24 17:41:28 | 欧州情勢複雑怪奇

ハンガリーのオルバン首相が、3月15日、168年の独立を祝う式典でかなり激烈なスピーチを行っていた。

下の動画はそこに英語のサブタイトルが付いているもの。

Orban's historic speech puts Hungary on war footing

 

オルバンは移民の流入をブリュッセル(EUのこと)の策略と捉えて、これによって各国がどこの誰のものだかわからないものとなるインターナショナリズムの遂行によってハンガリーはハンガリーでなくなると語っている。

現在の危機の進行は、大砲の餌食にされたり(意味不明な徴兵をされることの意味ね)、ソビエトの下に付けといわれたりするような形での上からの圧制とは違う形で推移しているんだ、というあたりも指摘。

しかしこういうことを現在言ってはならないことになっている、これもダメ、あれもダメとタブーをかけられている、総じていえばEUは自由ではない、という指摘も激烈。ってかこのあたりはレトリックを使って追い込んでいる感じがあってある意味怖い気もしたけど、しかし、言ってることはまさしくその通りでしょう。EUの物事をタブー化していくその手法こそ恐ろしいんだから。

 

で、この動画を私がどこで見つけかという点も今日的に面白いと思うのね。

見つけたのは、私がよく引用しているThe American Conservativeのサイト。ここは何度も書くように陰謀論者のサイトでもなんでもなくて、パット・ブキャナンあたりが中心になって勢力化している、アメリカの保守派のサイト。ウォールストリートが支援する共和党じゃなくて、ほんとの共和党を取り戻せ的な人々といってもいいかな

Carnage In Belgium

By Rod Dreher • March 22, 2016, 10:25 AM
http://www.theamericanconservative.com/dreher/carnage-in-belgium/

 

■ 欧州の壁

今回はハンガリーだけど、思えばウクライナ問題発生以降、オーストリアも微妙な形で決してEUよりではなかった。むしろ非常に厳しい時間帯にロシアとの間で会話機会の確保に尽力していたのはオーストリアといえるでしょう。

これこれ。これはかなりインパクトがあった。

神聖同盟は死なず?:オーストリアとロシアの会合

 

面白くいうのなら現状は、プロイセンがアホなので、オーストリア・ハンガリーがロシアと組んで欧州の壁を作ろうとしている、みたいな感じじゃなかろうか。

そういえば、バイエルン州のCDU(メルケルの党)の姉妹党の重鎮はロシアを訪問してるし、移民対応ではメルケルに反旗を翻しているといっていい状況。そして、昨秋にはオルバンに会っていた。

ドイツ・メルケル与党CDU内で異変

あと、難しいところだけど、ポーランドはかなりヘンな、落ち着きのない状況になっている。状況的には、オルバンは演説でもポーランドに言及していたけど、反移民の流入の仲間にポーランドも入りつつある。ってことは、ポーランドは常に「上」がユダヤ・アングロ系なので今般の取り組みではEU万歳的な立場なんだが、足元がぐらつき始めたって感じでしょう。

 

ますます、今モスクワにいる、ケリー国務長官、ドイツのシュタインマイヤー外相の動向が気になる。


 


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2 コメント

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『30年戦争』リバイバル (ローレライ)
2016-03-25 04:39:47
アラブの冬とヨーロッパの中東化は『30年戦争』の陰謀の記憶をリバイバルさせた!『ヨーロッパがイギリスにつまみ食いされた時代』。
返信する
ヨーロッパは落ちていくだけ (ブログ主)
2016-03-25 15:04:24
それを見ているロシア、アメリカが、まわりくどい言い方ではあるけど異口同音に「欧州はだって言ってるほどちゃんとしてないし」という判断をしているところが今日興味深いです。
返信する

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