DEEPLY JAPAN

古い話も今の話も、それでもやっぱり、ずっと日本!
Truly, honestly, DEEPLY JAPAN!

失敗からリカバリーできない国なのか

2015-08-09 00:52:30 | 太平洋情勢乱雑怪奇

安保法制を巡って、時間が経てばたつほど現政権に危機感を持つ人が増え、最近ではなんだか、おそるおそる危機感を表明する時期は終わって、そうよこんなのっておかしいわと普通に言う人が増えたような感じがする。

それだけでも、現憲法は前の時代よりも優れてるといってもいいのかもなぁと思った。もちろんどんな憲法があろうが、安倍ちゃんみたいに、解釈改憲して、今日から俺は白を赤と呼びます、俺が言ってるるんだから120%間違いはない、みたいな人がリーダーであれば書かれたものの効果は半減するわけだが、憲法とそれに準拠した法体系が組まれている限り、公務員等の遵守義務は存在するので、やっぱり憲法は重大だ。そして、これら公務員の仕事の質を担保するためにも、憲法は重大だ。アホなリーダーが出てきても、いいえ法によればこうこう、とかわせるわけだからね。

おりしも世論調査も低下しているようだ。

安倍内閣の支持率は7月の前回調査から3ポイント減の32%、不支持率は同2ポイント減の49%だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150809-00000055-mai-pol

さて、そうやって安保法制なるものが法制され、同時に各種の諜報に関係しそうな仕組みなんかが作られ、その一方で内国的には警察国家に近づくんだろうけど、それでいったい日本はどういう国を目指すんだろうね。

自衛組織をアメリカの2軍にすると「普通の国」になれるという戯けた発想をしている人たちがこぞってこの政権を押し上げ、甘やかしたわけだけど、これはこのまま行けるものなんだろうか。疑問に思う。

多分、全体としては、アメリカというより英グループの準メンバーみたいな扱いを受けていくんだろうなと思う。で、それってどういうビジョンなんだろうなぁ。よくわからん。

岸田外相:英外相と安保連携強化で一致 中国念頭に
毎日新聞 2015年08月08日 17時15分
http://mainichi.jp/select/news/20150809k0000m010005000c.html

 岸田文雄外相は8日、英国のハモンド外相と東京都内の飯倉公館で戦略対話を開いた。東アジアの安全保障情勢を踏まえ、中国を念頭に「法の支配」徹底に向 けて連携を強化する方針で一致した。ハモンド氏は、安倍政権が今国会で成立を目指す安全保障関連法案への支持を表明した。両外相が協議後の共同記者発表で 明らかにした。

という記事なんかは仲間だよ~んの挨拶の印なのか、それとも、裏切るなよ、ちゃんと安保法制通すんだよね、の確認なのかよくわからん。でもって、ハモンド外相は王子様のスケジュールみたいに、日本に来て、次は中国にいってというスケジュールを取るらしい。

中国を念頭に「法の支配」の徹底に向け云々と語る政権が解釈改憲やってら世話ねーよ、と思っていても、ここは辛抱のイギリスなんでしょうか。

しかしこっちはどうなんだろう。

安倍首相、核廃絶へ新決議案=「国連総会に提出」表明
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201508/2015080600140&g=soc

岸田外相「来年のG7会合で核不拡散議論」 米CNN電子版に寄稿
http://www.sankei.com/politics/news/150806/plt1508060007-n1.html

 寄稿文で岸田氏は、「核兵器がもたらす非人道的な結果を自らの目で見ていただきたい」とし、世界各国のリーダーや若者の広島訪問を呼びかけた。北朝鮮に核開発の中止を求め、原子力発電から出る核物質の軍事転用を防ぐため国際原子力機関(IAEA)の保障措置制度を強化する必要があることを訴えた。

原子力発電から出る核物質の軍事転用を防ぎたい・・・。(へ?)とかつけたくなるなぁ。

だって、日本こそそれを狙ってたわけでしょ。いや、実質的に核兵器を保有しているも同然な日本ってのが完全に悪いというつもりは私はないんです。

で、ここで表向きの核不拡散論への積極参加を言いだすということはどういう意味なんだろう。

用途のはっきりしないプルトニウムをため込んでる状態をアメリカはとがめない(=あいかわらず日本は特別扱いにする)代わりに、アメリカの言うことを聞く、という形に落ちついたということだろうか。

2014年3月のこの話への日本の答えがどうなったのか、という話。

「潜在的核保有国・日本」への不信
オバマが安倍から「核」取り上げた
http://diamond.jp/articles/-/50758

思えば、なんでこういうのを国会で取り上げないのだろう。

どちらを向いてもビジョンが見えない国になっとるなぁという感じ。

そして結局のところ日本というのは、支配層の一部に徹底的な国民蔑視、寄るな触るな、知るな、向こういけ、お前は単なる民なんだ、みたいな視線があるんだなぁとも思う。


日本人はなぜ戦争へと向かったのか DVD-BOX
ドキュメンタリー
NHKエンタープライズ

 

「昭和」という国家
司馬 遼太郎
日本放送出版協会

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本人はどうするの、という... | トップ | 1945年8月10日、午前2時、昭... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

太平洋情勢乱雑怪奇」カテゴリの最新記事