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【アゴラVlog】大英帝国はいかにして借金を踏み倒したか

2014-11-22 20:32:06 | アジア情勢複雑怪奇

【アゴラVlog】大英帝国はいかにして借金を踏み倒したか

とても面白かった。

なんでこういう話になったかといえば、日銀は決してそうは言わないし実際法的な観点からはやってはいないんだけど、現在の日本はよーするに財政ファイナンスしちょるだろうというところから始まる。

で、財政ファイナンスは、完全にうまくコントロールできる限りにおいては悪くはないだろう、と。しかし、非常に慎重にやらないとインフレ、金利の暴騰という結果が常に待ち受けている、これが問題なんだという話。現状、起ってないです、起るといったエコノミスト謝れ、みたいなことを三橋さんあたりが煽ってるけど、私はこれはいいとは思わない。短期と中長期は違う。

政府債務がGDPの2.5倍まで行ってそれでもサバイブしている国はそうはないんだけど(普通どこかでデフォルトしちゃう)、イギリスに例がある。ではどうやったのかという話で、イギリスの場合はナポレオン戦争当時と第二次世界大戦時に政府債務が2倍以上になって、ナポレオン戦争の場合には上手く低下させることができて、第二次世界大戦の時も高いインフレにもかかわらず国債金利を低く抑えることで、債権者に負担させて、つまり国家からみれば実質的に踏み倒していきました、という話。

さてしかし、ここでキーなのは、国債金利を低く抑えるという点で、これを当時のイギリス政府はそもそも金利は自由ではなかったので、財務相とバンクオブイングランドが協調して抑えておけた。が、70年代になって金利が自由化したせいで、インフレを(ある意味正しく)反映して国債金利が暴騰して、イギリス経済は大変なことになりました。しかし、確かに政府債務は減りました、という話。これを成功と呼ぶんですか、どうですか、ということ。

キーワードは、金融抑制か。

もっと詳しいのは、

【言論アリーナ】マイナス成長の衝撃:解散・総選挙で財政はどうなる?
https://www.youtube.com/watch?v=sWiIprJzCvw&index=2&list=UUJHLwoEJ55msgoxeiqJjOvA

■ 危機感のないナショナリズム

池田信夫氏がなんでこんな話をされているかといえば、別にアベノミクスをくさしたいとかなんとかそんな話じゃなくて、財政ファイナンス的手法でいけば確かにいけないことはないが、これは慎重の上にも慎重を期さないと大変なことになる方法をやってるんだよ、というウォーニングだろうと思う。

で、危惧は、こういう体制になった以上日銀、金融当局、政治家を含むいわゆる政府全体は、協調してやらないとならないのに、何かちょっと認識がずれているように思えるところが垣間見えることでしょう。

参考  黒田東彦発言は大問題、なぜ新聞・TVは報じないのか

2014年11月15日(土) 歳川 隆雄

日銀の黒田さんはもちろん様々なことを百も承知でやってるだろうと誰でも思う。問題は、政府の側。特に安倍さんが、かなり安易なこと、& 筋として間違ってることをペラペラ語る傾向があることじゃないか。

安倍政権、安倍ちゃんプロジェクトを成功させる最大の鍵は、安倍ちゃんに自由に語らせないことではないか。いや、結構真面目に私はそう思う。


■ 少なくとも保守ではないナショナリスト

ブログ界を見回すと、安倍ちゃんのやっていることに反対するのはみんな左翼、反日みたいに叫んでいる人がたくさんいて、私としては驚く。というか、危機感を持ったりもするけど、世間を見るとそんなにもいないようなのでまぁいいのかなと、評価は揺れてる。

さてしかし、アベノミクスを支持することは保守なのか、親日本的なのか・・・・。

多くの人が言ってる通り金融緩和して、つまり円の価値を毀損させて別の次元を作り出そうという方針なんだから、この政策は根本的に保守層には受けないはずではあるよね。

どの国でも保守・支配者、エスタブリッシュメントというのは自国に資産があってその資産価値が毀損することには拒否感があるはず。

上の動画でも、亀井 善太郎(東京財団ディレクター・研究員)さんという方がおっしゃっていたけど、果たして保守を自認する政権としてこれでいいのかというのはまぁありますよね、ってところは実際あると思う。

この2年で円が4割も毀損したということは、外国人から見た時日本の不動産、日本の物品が4割も安くなったということなので、買おうというドライブがかかる。で、お持ち帰りしてもらえる物品ならいいけど不動産に及べば日本国としては、未だかつてなかった事態も考えられるわけね。

イギリスってこういうことを繰り返しながら中心部の資産が外国人のものになっていったんだと思うわけです。

そういうわけで、日本を守るために安倍さんを支援しようというのは、気持ちはわかるけど、現実には、もう少し厳しい視線で見ていないといかんだろうと思う。

 


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