バイデン爺の偽の当選の1つの意味は、またウクライナ、シリアをやろうという話なんだろうと興味持ってる人は誰でも気づいていた。
今般のベラルーシ大統領暗殺未遂事件の暴露、ウクライナ軍によるドンバス攻撃に対するロシア軍のビルドアップ、黒海に関するロシアの「お前のためだ」警告といったものを並べてみれば、つまり、US/UK/EU連合のたくらみは現状挫折させられている、といった感じですかね。そこでナワリヌイに期待がかかっているわけだけど、これで一体何をどうせいといったところ。
そんな中、1か月ぶりのコロナの話。
前回、
スプートニクV:サンマリノ、東西ドイツ、Sputnik Vサイト
Sputnik Vというオフィシャルのtwitterアカウントが、ここ3週間ぐらいで10万人以上増やして、21.7万人のフォロワーになっているというのも、このワクチンへの関心の高さを表していると思う。今でも毎日1000人から2000人ぐらい増えてる。
私が去年の晩秋だったかにフォローした時には4000人かそこらで、地味な連絡ボードみたいな感じだったのに、だんだんと、みんなで頑張ろう!といったムードが出てきてる。
と書いたんだけど、そのSputnik Vちゃんのアカウントフォロワーは、33.5万人に増えていた。1日1000人どころじゃなかったですね。
増えた分の最大手は、自分の国のニュースだけではどうもおかしいと思い出したヨーロッパ人なのではなかろうか。その前は、南米の人がとても多くて、こっちは、最初からSputnik頑張れ!という感じだった。ばんざーい、みたいな。
で、そのヨーロッパ、とりわけ中欧では、ロシアにワクチンを打ちに行くワクチン・ツアーが出てきているという話がぼちぼちあったんだけど、ついにシュピーゲルとかDWとかいうドイツの主流メディアにまで出てきた。
Germans head to Russia for Sputnik V jab
これはシュピーゲルの記事を、Sputnik VちゃんがRTしたもの。
Thomas Waller, a 24-year-old German who travelled to Moscow for #SputnikV vaccination, tells Spiegel magazine: In Germany, a young man like me with no illnesses would have to wait for months for vaccination, in Moscow, it can be done immediately.👇https://t.co/ZkOekbQUNz
— Sputnik V (@sputnikvaccine) April 18, 2021
もちろんいろんな人がいるんだけど、若いドイツ人が、自分は若くて健康で既往症もない、ということは、ドイツ国内のワクチン展開から行くと最後尾、つまり、あと何か月もこんな状態が続く、それは嫌だ、だからワクチンを打ちに行くことにした、と語っていて、なるほど、と思いましたですね。
それまでは、ワクチンを打ちに行くといっても、要するに仕事があったついでにモスクワで打っちゃえという中高年の人が多いのかなと思ってたけど、こういう考えもあるのかぁというところ。
考えてみれば、確かに、あと半年かそこら、不安なんだか不安でないのかわからない妙な状態に晒されるのならワクチンで一安心にする、と考えだす人はいるだろうな、というところ。
これに対してロシア当局は、基本的に最初は嫌がってた感じだった。そりゃそうでしょう、どんな既往症持ちかわからないし、というのもあるわけだし、またまたCIA/MI6があえて事件を作らないとも限らないわけだし。でも、民間のクリニックが初めてしまって、そのままなんじゃないかと思う。
スプートニクVについては、ドイツのワクチン関係者はたいてい高評価のままだと思う。(高評価の人がいたら、政治的な人が送り出される、という対応はあるだろうけど)
多分、ドイツ人はいろんな理由つけてロシアに散歩に行くのがいいと思うな。EU内は、異常な反ロシアのキャンペーンが猛威を振るってるようなので、そういうところにいるとまた閉所恐怖症気味になって暴発するかもしれない。そうならないように、散歩のつもりでロシアに行くっていいと思う。ドイツが安定すればヨーロッパは安定する。
■ インド承認
この1か月で、最大の承認者はインドか。というか、インドはいつでも最大だろうけど(笑)。さらに、インドの製薬がスプートニクVを現地生産するので、ここで供給量が増える。
India becomes 60th country to authorize use of Russia’s Sputnik V vaccine
インドの承認ワクチンは他国とは一風変わっている。現在4種類が承認されている。そのうち2つはアストラゼネカとスプートニクV、他2つは国産。
■ イラン大人買い
スプートニクVは研究所が作ったもので、世界的製薬会社のそれではないので供給が問題だと言われていた。そこで、ロシア周辺以外は基本的に技術協力もするし、ライセンスするから現地生産して、という体制。これは作る方の国にとって全然悪い話じゃないでしょう。
そんな中、イランは6000万回分を購入した。
Iran Signs Deal To Buy 60 Million Sputnik Vaccine Doses From Russia
イランはイランで自国産もやってるんじゃないかと思うけど、とりあえず購入だそうです。多分、現在最も大きな購入数ではなかろうかと思う。
■ 南側
インドとイランの間のパキスタンも購入してて、多分もう供給されていたのではなかったかと思う。
Russia to supply 150,000 doses of Sputnik V vaccine to Pakistan
とかいっていたら、最近、トルコが自国でスプートニクを製造することになった。
Turkey approves production of Russia's Sputnik V vaccine — media
自分のところで作れる人たちは作らないでいると、インドあたりから大量に購入する結果になるかもしれないし、あるいは、地域によってはイランから流れる、とかもありそう。だったら作るのが一番良い。
だったら作るのが一番良いと思ってるから、ドイツのバイエルン州あたりは早くから手を挙げていたのにEUが承認しないもんだからできないでいる。これって、物凄いビジネス・チャンスを逃したでしょう。
想像してみればわかる。ドイツは実物よりブランド力がある。だからドイツ製薬が作って売るぜとなったら、中東欧、南アジアは簡単に買ったのではあるまいか。
ということで、スプートニクVは現在61か国で承認を受け、特に効果の点で悪い話もなく、むしろ良い結果が追いかけて、世界的なワクチンになったって感じですね。
そして、ロシア人すら信用しないワクチンなのだ~とかいう西側のメディアの騒ぎを、ロシア人が全然気にしてる様子がないというのも面白い。ワクチン、する人もいるししない人もいる、みたいな感じのまま(そこで、プーチン爺と保健相だけが、ひたすら打て、打てと主張する)。
要するに、冒頭のドイツ人と逆で、国内でパニックしてないから、職務上不特定多数の人に会うから必要だという人以外にワクチンに活路を見出そうとする人が増えないというのが最大の理由じゃないかと思う。
だって国内でこんなことやってる人たちですから。これはつい3日前。ビキニで春スキーやってる。そういえば真冬には寒中水泳とか、寒中水泳含むトライアスロンしている人とか、そんな人がいっぱいいるロシア。
Snowbathers! Hundreds of riders take part in bikini show at Siberian ski resort
■ オマケ
東アジアは韓国が結構な量を作るようだ。
韓国でスプートニクV量産へ、コンソーシアムが月産1億回分
日本は・・・だって、ポリオでさえロシア(ソ連だったが)から買うなら国民が障がい者になった方がましだ、という国ですから期待できるわけないですよ。だから、twitter見てると、スプートニクを選択肢にいれればいいのに、どうして、どうして?とかいう若い衆が気の毒でならない。
ロシア弱体化という願望 & 1960年ポリオ問題
ドイツでロシア観光を兼ねてワクチン接種を受けるツアーが人気、みたいなトピックニュース的な報じ方で、いらぬ解説者によるディスりなども皆無。
ツアーに参加したドイツ人たち(中年層っぽい見た目)の好意的な声ばかりでなく、「スプートニクV」というワクチン名もきっちり冒頭の見出しテロップ入りで紹介されていたのは、軽い驚きでしたね。