今日は今年最後の訪問コンサートでした。
声は良く出たものの、何だか酷く疲れて、帰りに胸が苦しくなって、「大丈夫かな?!」と思ったくらいでした。
今日はオペラのアリア=グノー作曲ロメオとジュリエットの「ジュリエットのワルツ」から始めて、トスティのアベマリア
日本歌曲をたっくさん歌って、最後は又、ベッリーニの「夢遊病の女」の最後のカバレッタで締めたら
「すごいっ!!」とびっくりされました。夢遊病のアリアは日本では一度も歌った事が有りません。
ウィーンで歌って、すごいブラボーの嵐と、延々と続く拍手をもらったのを最後に、本当に長い事歌っていません。
もう、体力的に全曲を歌うのは無理なのです。
李香蘭の「蘇州夜曲」を歌ったら、それが大好きだと言うお爺さんが居らして、帰る時に目がウルウルしていました。
李香蘭と言えば、父と同世代の、大正九年の生まれなので、父世代の。80代~100歳位のお爺さん達の「マドンナ」です。
父は、山田風車で勲章を頂いてますが、その頃、国会議員に成っていた山口 淑子(大鷹 淑子)さんとお会いした事があって
年を取っても、とても綺麗だった、と言っていました。
憧れの人を思い出させる歌を歌うと、何だかしんみりとして下さって、良い思い出に浸って頂けるのなら、歌手をやっていて良かったと思います。
ああ、しかし、今日はとっても疲れた・・・・・