今日は18時~20時まで、練習室を借りて二時間歌って外へ出ると
予報では夜には曇りの筈だったのに、あられが降って来て、驚きました。
気温は7℃ 風速4mなので、傘が風に煽られます。
霰アラレ、霙ミゾレ、雹ヒョウとか、読みづらいですね。
さっきまで、自宅の窓に、カラカラと音を立てて、霰がぶつかっていました。
何故か、私が窓を見に行ったら、静かになって、そして又音を立てています。😅
いよいよ冬が近づいてきました。
今日は🎹ピアノの練習はせず、歌だけで2時間練習したので、喉休めに
自分が歌う曲の伴奏譜を練習しました。
大分声帯の状態も良く成って来たので、オペラアリアも練習しました。
アイーダの「勝ちて帰れ」、運命の力のレオノーラのアリア「我に平和を与え給え」
全曲を歌った訳ではありません。無理の無い様に、喉ならしみたいな感じです。
そして、カルメンの「ハバネラ」も・・・
フランス歌曲:デュパルク「旅へのいざない」を一番最初に歌ってみたら
こんなに簡単だっけ?と思うくらいに楽でした。
大学の卒業試験で歌った時には、随分体力が要ったのに、今は楽々で、喉にも優しくて
やはりベルカント唱法をきっちり身に付けた後なら、こんなに優しい曲だったのか🤔
と思うくらいに、心地良く歌えました。
14秒間、ブレス無しに歌い続けられる様になる前と後では、曲の難易度が違ってきます。
実は、フランス歌曲よりも、イタリア歌曲の方が難しいです。
イタリア歌曲と言うのは、本来は「歌曲」ではなく、「古典オペラのアリア」だから
テクニック的に、ベルカント唱法をマスターしないと、上手く歌えません。
このイタリア歌曲を、声楽を習い始めた高校生の初心者が練習させられる訳ですが
教師がベルカント唱法をマスターしてないと、上手く歌える様には、教えられません。
それに、オペラの歌詞ですから「失恋で死にたい」と言う内容の曲が多いので
真剣な恋愛経験の無い子どもには、まるで表現するのは不可能です。
失恋で「身体に穴が開いたり、冷たい風が吹き抜ける」等々の感覚は
経験しないと分かりません。
私も高校生の頃には、まるで分かりませんでした。
モーツァルトも初心者に歌わせる事が多く、「モーツァルトが基本」だなどと言う
外人の教師もいますが、これも、大間違いです。
モーツァルトの歌曲は、まるでメカニックに書かれた物が多くて、声帯の事など
まるでお構いなしに作曲したとしか思われません。
とても声帯が酷使されるんです。
20世紀のスターテノール、マリオ・デルモナコが、
「モーツァルトなんか歌うから、声が出なくなるんだ!!」
と言っていた事は、正しいです。
モーツァルトテナーには、イタリアオペラは歌えません。
イタリアオペラのスターの様な、良く通り、華の有る、声量の有る声が無いからです。
コロナ禍で、喉を痛めてみて、ベルカント唱法をマスターする事の偉大さを知りました。
声帯に無理をかけずに、声を美しく、ピアニッシモからフォルテッシモまで響かせる技術は
途轍もなく偉大である事を、再認識しました。
ベルカント唱法をマスターするには、筋肉質な身体が必要です。
私は背筋力が120㎏有ったので、筋力の強い西洋人に負けない声が出せる様に成りました。
ベルカントをマスターしたい人は、先ずは筋肉質な身体を作る事が必須です。
ファッションモデルが長身でなければならない様に、その職業に適した身体が必要なのです。
バレリーナが肥満体では成れないのと、同じです。😅
適材適所」これに尽きますね。