マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

快晴の『御柱祭』(その1)

2010年05月08日 | 信濃紀行

 『御柱祭』とは長野県諏訪地方で古くから行われてきた、諏訪大社の祭礼で、「7年に一度」(6年毎に一度)の御柱祭のうち、上社の里曳きが5月2日~4日の3日間、快晴のなか執り行われました。推定参加者は43万1000人、過去最高の人出と熱狂のなかでのお祭りでした。
 この御柱祭(こう書いて、おんばしらさいと読む。かっては単に”おんばしら”と言っていた)実は2つの系統があります。八ヶ岳山麓から御柱を切り出し、最終的に諏訪大社の本宮と前宮に御柱を建てる”上社”の祭礼は、4月2日~4日の山出しと5月2日~4日の里曳き。霧ヶ峰の山麓から切り出した御柱を最終的には春宮・秋宮に御柱を建てる下社の祭礼は、4月9日~11日までの山出しと5月8日~10日の里曳き。
 
 私が初めて御柱祭を観たのは12年前のこと。前日に建て終わった前宮の御柱を観た後に本宮の建御柱を観、下社では山出しを観ました。下社の山出しで、全国的に有名なのが、勇壮だが大きな危険の伴う木落し。この木落しを”観戦”しようと現場を目指したのですが、”入場規制”の為現場に近づけず、已む無く大型テレビでモニター観戦。上社の里曳きは本宮四の建御柱(御柱を垂直に建てる儀式)を観ました。6年前は妻の病の為、諏訪方面には出掛ける事が出来ませんでした。
 12年ぶり、2度目の御柱で、今回の蓼科滞在中に行われたのが上社里曳き。前宮の4本の建御柱は5月3日に、本宮の4本の建御柱は5月4日に行われました。地元のケーブルテレビ「LCV」は朝8時から生放送し、その後長時間に渡り録画を深夜まで放映していました。私は5月2日と3日はテレビを観、5月4日の本宮一の建御柱を実際に観てきました。
 一本の御柱を山から里まで曳いて、最後には御柱を建てるこの一連の儀式は、御柱ごとに担う地域が違いますが、どの地域からも物凄い熱気と結団力を感じました。12年前よりも今回の方がこのお祭りの素晴らしさを実感しました。上手く表現できませんが、民衆の持つ巨大なエネルギーを感じ取った気がします。一観光客にすぎない私でさえその様に感じるのですから、この儀式に参加した氏子さんたちに取っては、命燃やした恍惚たる日々だった事と思います。具体的には次回のブログで。