マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

講演「2020年―人工知能と共に生きる社会が始まる!」(その2)

2017年04月15日 | IT

 講演の冒頭で松原先生は2枚の写真を提示して問題提起をした。1枚の写真は「従業員不足により閉店しています」の掲示が出ているお店の写真。もう1枚が、ここ本駒込地域活動センター入口付近に置かれている数台の赤い自転車の写真。本日の話で、最後には、この2つを結び付けられればと語った。
 後で知ることになるのだが、赤い自転車は「シェアリングエコノミー」と呼ばれる、人工知能応用の一分野の主役の一つ。人口減少について語られた後に、人工知能が登場し、シェアリングエコノミー以外ではディープランニングとフリップトクラスルーム(反転授業)が語られた。話の順にまとめておこう。
 
(1)ディープランニング
 
右に提示した表は4つの知的卓上ゲーム。左端がそのゲーム名で、中程がそのゲームにおける、可能な、あらゆる場合の数。右端がコンピュター(=人工知能)が人間に勝利した西暦。
 囲碁では人工知能が人間に打ち勝つには相当な年数を要するだろうとの予想は覆され、昨年、世界トップレベルの、韓国のプロ棋士イ・セドルが敗れた。その原因はコンピューターの計算能力の進歩によるだけではなく、人工知能が“ディープランニング”と呼ばれる手法を身に着けたからだ。ディープランニングとは、いちいちプログラマーがプログラムを書き換えなくても、コンピュータ自身が学び、知識や方法を獲得できる能力。囲碁ではコンピュータが内部で100万回以上の対局を繰り返し、”勝利の方程式”を学んでいくそうな。
 実験用”自動運転車”は他の車や障害物とぶつかる過程を通して、衝突しないスキルを自ら身に着けていく。実験過程の動画と、自動運転車に試乗してのドライブ映像は多くの人の興味を駆り立てたことだろう。

(2)シャアリングエコノミー
 
冒頭に紹介された赤い自転車は「自転車シェアリング」と名付けられたシステムで活躍する電動自転車。これは一般にシャアリングエコノミーと名付けられた人工知能の一応用。
 私はこの言葉や概念と初めて出会った。私なりの理解は「一つのものを何人かで共同利用するシステム」。所有の概念ではなくて利用の概念。既に存在するものを考えると図書館が正にぴったり。時の経過とともに数人が一冊の本を読むこととなる。(写真:昭和小学校北側のポート内にある自転車)





 
「自転車シェアリング」=「コミュニティーサイクル」とは地域内に複数のサイクルポートを設置し、会員登録した人は、どこでも自転車を借りることが出来、返却することも出来るシステム。色々な料金体系があるようだが、一番簡単なのは130分が150円。例えば私が昭和小学校脇で自転車を借り、ここをスタートし、港区にある六本木ヒルズをゴールとするときなどには便利。そこにあるポートに自転車を繋げばよい(シルバーパスを持っているのでそうはならないが・・・)
 赤い自転車は今までは目に入って来なかったが、この話を聞いてからは意識して探す様になった。23区で加入しているのは、千代田区・中央区・新宿区・港区・江東区・文京区の6区で、都心の区に集中している。近々に会員登録をして試乗してみる積りだ。(写真:色丸がポート。実に沢山ある。ピンク色が文京区)


 今日の一葉(富士前公園に咲くタイハク。サトザクラの園芸品種)