将棋の今季C1クラスの最終順位戦が2時間ほど前に開始された。
藤井聡太七段は2月5日(火)に行われた対近藤誠也五段との一戦に敗れ、順位戦連勝が18で終わっただけでなく、B2クラスへの昇級も厳しくなってきた。そのことを心配する方から「藤井少年の昇級の確率はどのくらい?」と尋ねられ、紙と鉛筆のないところでは上手く説明出来なかった。
その後、表を作成すれば一目瞭然で、可視化することにより、他の棋士の昇級確率やその他の事象の確率も求めやすいと気が付き、エクセルで下記表を作成した。
昇級の可能性のあるのは、近藤・杉本・船江・藤井の4人に絞られ、4人とも8勝1敗で並んでいるが、最終結果によりこのうちの2名のみが昇級できる。相星(勝数負数同じ)場合は順位順に昇級者が決められる。どの棋士も相手に勝つ確率を1/2として確率を考えた(表での可能性は皆同じと考えた)。
4人の勝と負の可能性は表にあるように16通り。そのうち藤井七段の昇級は青印と赤印の4つの場合のみで、その場合の数は4だから、確率は4/16=1/4 で、近藤五段のそれは12/16=3/4 、杉本八段のそれは10/16=5/8 、船江六段のそれは6/16=3/8。4人の確率合計が1にならないなと訝しく思っている方がいるかも知れないが、昇級者は2名なのでこの場合の確率合計は2となる。
杉本・藤井の師弟コンビが両者ともに昇級を果たすのは赤印の場合のみで確率は1/16となる。
この最終結末は明日になるかも知れない。果たして鑑定やいかに、ではなくて果たして昇級やいかに。興味津々と深夜まで行方を追いましょう。