マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

神田川・染井霊園・吉祥寺へ

2019年03月29日 | 身辺雑記

 ”都内でもサクラ見頃”の便りに誘われて3月28(木)の昨日、あちらこちらへ桜見物に出掛けた。 
 ラジオ体操を終えて直ぐ神田川に向った。都営三田線を春日で小滝橋行のバスに乗り換え「関口一丁目」下車。そこからは徒歩5分で神田川に出る。桜は6部咲程度。川沿いを江戸川公園から江戸川橋までのんびり歩いた。気持ちの良い朝で、散歩を楽しむ人多数とすれ違った。





 途中に石碑が建てられていて、そこに山本松谷の絵『江戸川の夜桜』が登場していた(右写真)。明治時代に江戸川(今の神田川)を舟で川下りしながら夜桜を楽しむ人々を描いた絵で、現在と較べて川が浅かったことが良く分かる。昭和年代まで神田川は暴れ川で何度も氾濫も繰り返してきた。治水対策として大規模な護岸工事が行われ、川面は随分と下がり、最近では氾濫は止まった。舟での夜桜見物を羨ましいと思う反面、護岸工事はむべなるかなとも思う。



 山本松谷については、お話会で「お殿様の散歩道」を語った際に知った明治時代に活躍した画家さんで、『根岸御行松』・『駒込吉祥寺』・『団子坂の菊』・『九段坂』などの明治時代の東京名所を多数描いていた。(今思い出したが千鳥ヶ淵へ行った時にも、山本松谷の『九段坂』が説明板に登場していた。右写真は『明治東京名所図会』の表紙図に描かれた谷中天王寺)



 
 午前中「地蔵通り」に用事があり、自転車で向かう途中「染井霊園」に寄り道した。墓地のあちこちにソメイヨシノの大きな樹が植えられている。染井は”ソメイヨシノ”発祥の地と言われ、江戸時代にはこの辺一帯に多くの植木屋さんが存在していた。有名人の墓を訪ねる団体の賑やかな声やベンチで寛ぐ高齢者など、ここが墓地であることを一瞬忘れる雰囲気になる。

   

 夕方、千駄木の銭湯「ふくの湯」へ行った。そのとき必ず通るのが吉祥寺境内。鐘楼先の枝垂れは見頃を迎えていたが、参道の枝垂れはまだこれから。本堂脇の枝垂れ桜や経堂脇のソメイヨシノなど見栄えのする咲振りで、六義園に引けを取らない景観だ。
 今年は例年に比べ桜開花が早いようだ。
 (最下段に27日撮影の六義園の夜桜)