三浦半島にも私の知らないことや場所が多い。と言うより、三浦半島を訪れる度に、それまで知らなかったことに出会うこととなり、新鮮な体験をする事ともなる。 浄楽寺で運慶仏を拝観したあとの昼食場所は土屋さんにお任せした。逗子方面へと戻るバスを「葉山御用邸前」で途中下車し、御用邸の門前を通り、葉山警察署を右手に見ながら県道を10分ほど進むと「葉山しおさい公園」(入園料300円)があった。海岸に出てみると荒波の中を数人のサーファーが波と格闘していた。誰も立ち上がれないほどの強い風が吹き荒れていた。このあたりの海岸は一色海岸と呼ばれ、相模湾越しに富士山が眺められる絶景ポイント。富士は微かにしか望めなかったが、松並木が見事で美しかった。
更に歩く事と10分ほどで「神奈川県立近代美術館」に到着。その一角にある 「オランジュ・ブルー」は洒落たレストランだ。この日は”花より団子”で、美術館は覗かないでレストランに直行。既に8人ほどの待ち人がいて、私は待っている間に外に出て海岸を眺めていると、強風が幸いしてか富士山が全貌を現してくれた。相模湾越しの白銀の雄大な富士山。レストランのテラスからも富士は望めるのだが、この日は強風のため閉鎖。(下の写真:外からレストランを撮影)
女性二人はAランチを私はシーフードカレーを食した。スパイスの効いたカレーは美味しかった。従業員の方の対応が心地よく、私は敢えて「向こうに見える半島は何ですか」などと聞くと、「伊豆半島で、左に微かに霞んで見えるのが大島です」との返事。
食後、バスでの帰路は海岸沿いの県道207号線を北上し新逗子駅へ。ここで土屋さんとはお別れした。(写真:Aランチの一部)
少し過去を振り返りたい。何度か出掛けた逗子方面、何時もJR逗子駅を利用し、京急新逗子駅を利用したのは初めてだった。
葉山町堀内に住む、妻の同僚のお宅で味噌作りをした時は東京駅から横須賀線で逗子駅へ。下車後バスを利用した。浄楽寺から遠くないお宅だったが、その頃は運慶仏の存在を知らず、浄楽寺を訪れることはなかった。
鷺宮高校の山岳部引率では、横須賀線を田浦駅で下車し、田浦のキャンプ場で宿泊訓練をした翌日に三浦半島を横断し大楠山登山。下山後でバスで国道134号線を経由しJR逗子へ。
現在では、自宅から逗子方面へ行く場合JR利用でも京急利用でも所要時間は1時間半強で、さしたる変わりはないが、運賃は大幅に違う。JRだと駒込⇔逗子は918円、京急だと泉岳寺⇔新逗子が638円。こちらの方が大分お安い。京急電鉄は三浦半島の東岸を南下している。それが西岸に近い新逗子と繋がっているとはうっかりしていて知らなかった。京急本線の金沢八景から京急逗子線で3駅、時間にして7分で繋がっていた。これも今回の旅行で初めて知ったことだった。