5月28日(金)、予約通り第1回目のワクチン接種を同友会本部で受けて来た。受付を終え、待つこと5分で問診から接種へ。最初だけチクッと来たが殆ど痛みを感じることなく終了。その後15分間の安静。倦怠感も発熱もなくこれにて全て終了。接種を受ける人達もそれほど多くなく、多数の、懇切なスタックに導かれ、あっという間に終った。夜は入浴もした。翌日に筋肉痛にもならず。周囲からは本当に抗体は出来たのか?などと疑われている。 実は接種前日にNHKのクローズアップ現代を見た。ワクチン開発の立役者カタリン・カリコ博士とノーベル賞受賞の山中教授のリモート対談だった。話はmRNAワクチンの有効性など多岐に及んだ。ワクチン接種を受けることに抱いていた一抹の不安は解消された。というよりも、大げさにいえば、より前向きに生きようという勇気とエネルギーを貰った。対談はカリコさんの故郷ハンガリーと山中さんの住む大阪を結んで行われた。(写真:対談するお二人)
語られる内容は3つあった。mRNAワクチンがパンデミックを大逆転させるだろうこと。カリコ先生の困難に満ちた研究生活。mRNAとiSP細胞の接点。(右写真:カリコ先生)
mRNAを中心に対談で明らかにされた内容を綴る。
◎新しいワクチンの有効性は95%以上で、このワクチンによって今回のパンデミックを乗り越えられると二人は推測していた。
◎新しく現れる変異ウイルスに対応するワクチンも必要となれば4~6週間で作ることが出来る。 ◎このワクチンの何が画期的なのか。
ウイルスの中にある遺伝情報が基になっている。ウイルス全体の情報の中から表面にある突起の情報だけを取り出して人工的な遺伝物メッセンジャmRNAを作り出す。それを特殊な油の幕で包んだものがmRNAワクチン。(写真:ウイルス内の遺伝子情報のモデル) ◎接種すると体の中で何が起こるのか。
細胞に取り込まれ、mRNAの遺伝情報が読み込まれる。するとウイルスの表面にあったのと同じ突起だけが作りだされる。この突起を血液中の免疫細胞が異物と認識。次々と抗体を作り出す。いざウイルスが体の中に入ってくると抗体がウイルスの突起に取り付き感染を防止するのだ。それだけではない。ワクチンによってキラーT細胞も活性化。細胞が感染したとしても細胞ごと破壊しウイルスの増殖を阻止する。 ◎更にカリコさんにとっても意外な結果が。
ワクチンを接した人の唾液にも抗体があることが分かった。ワクチンを接種した人がウイルスを広めることはない。感染経路の入り口などでウイルスの侵入を防ぐことも出来る。より感染のリスクを下げると期待される。(写真:上記内容のモデル化)
◎2回の接種でワクチンの効果はいつまで続くのか
接種した人への追跡調査を行い6ヶ月経った。今少なくとも6か月間は有効といえる。有効期間はもっと長いかもしれない。
◎mRNAワクチンは変異ウイルスにも効くと考えられる
◎今回のウイルスは何故変異ウイルスにも素早く対応出来るのか。
それはウイルスが変異しても遺伝情報さえ分かればそれに合わせたmRNAを直ぐに作れるためで、その後の製造過程は今回のワクチンと同じだから。
◎mRNAを細胞に加えると炎症反応が起き細胞そのものが死んでしまうことがあったため実用化が困難と見なされてきた。
実験を繰り返し、mRNAの一部を置き換えると炎症反応を抑えられることを発見。このワクチン発症だけでなく感染も抑える。
◎発熱・倦怠感などが起こる頻度は特に2回目が高い。しかし、どの副反応も1日か2日で収まることが1億人以上の接種からわかっている。
好奇心が旺盛で、謙虚な人柄の彼女の次の言葉が心に響いた。
「私をヒーローと呼ぶ人がいますがそれは違います。医師・看護師・清掃作業の人たちは感染のリスクがあり、命を危険にさらしています。彼らこそヒーローです」
彼女の語った内容が正しかったか否かはいずれ明らかになるだろう。
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