私も幹事の一員を務める「都高退教」では、昨年の春と秋に学習会を開いた。春は「脱原発学習集会」に後藤政志氏を講師に招き、秋には「憲法学習会」と銘打って、伊藤真氏にお願いした。今年は、4月26日(土)に東京新聞取材キャップの山川剛史さんからの原発関連の話を予定している。1月20日の幹事会では秋の講師まで決めるには至っていなかった。
幹事会終了後の新年会での席のこと。向丘高校定時制で教えらた方が新年会に初参加で、私はその方と話し込んだときに、ふと澤地久枝さんが旧制の向丘高校定時制で学んだことを思い出し、皆さんにもその事を語った。初耳の方が多った。その澤地さん、1月15日の東京新聞では”最初の囚人 覚悟”との見出しのもと、悪法の特定秘密保護法と断固戦う決意を語っていらしたことを思い出し、私は「彼女に、秋の憲法学習会の講師をお願いするのはどうだろう」と話を繋ぐと、皆さん大賛成。そこで言い出しっぺの私に、澤地さんへの講演依頼の”ラブレター”を書く光栄が回って来たのだった。
手紙には、上記の様な経緯から始まり、私自身が、澤地さんの著作の愛読者の一人であり、「烙印の女たち」や「妻たちの二・二六事件」などを読ませて頂いたことを綴った。更に澤地さんの初期の力作「密約」に触れ、国民に対する欺瞞と裏切りの”密約”を暴こうとした西山記者の努力が”下半身問題”にすり替えられてしまったことと、その行為が現在では秘密保護法で裁かれる運命にあることを書いた。秘密保護法と憲法に関連した講演をお願いしたわけである。
書き上げて初めてどのようなルートで封書を澤地さんに届けようか迷った。住所は調べたが不明。事務局長の寺井さんに相談すると、彼女が良く知った方が澤地さんと面識があるということで、そのルートで3月15日の「脱原発集会」に参加予定の澤地さんに直接手渡しすることに決めた。予め寺井さんに渡しておいた手紙は、昨日の集会開催の直前に澤地さんの手に渡ったそうで、「元気ならば伺いましょう」との返事だったようだが、私からの手紙を読まれ、正式な返事が来ることを今は待っている。
昨日の日比谷野音での「脱原発集会」参加者は、主催者発表5500人。内藤克人氏・大江健三郎氏・澤地久枝氏などに続いて元宇宙飛行士で有機農業を実践する秋山豊寛さんから賛同アピール。被ばく労働を考えるネットワークのなすびさんや松下照幸さんから原発再稼働の現地報告。最後に閉会のあいさつが鎌田慧さんと続き、14時半から銀座目指してのデモ出発。
この集会の報道をマスメディアの殆どが無視する中で、東京新聞は記事として取り上げ、写真には元気に先頭を行く澤地さんの姿があった。
(写真:左から二人目マスク姿が澤地さん)
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