


あらすじ(「BOOK」データベースより)
大学2年生の新城は、親友に誘われて見た「南部芸能事務所」のお笑いライブに魅了され、その日のうちに芸人を志す。漫才の相方探しをするうちに、女芸人の津田ちゃんから、同じ大学に通う溝口を推薦されるが…。弱小お笑いプロダクションを巡る愛すべき人々を、誰にも書けない筆致で紡ぐシリーズ第1弾!



新城の芸人になりたいという気持ちの熱量の強さと行動力に驚きました。が、相方に指名された溝口は拒否。そんな中でもふたりの会話はテンポよく、思わず引き込まれました。私も新城の熱量を肌で感じちゃいました。結局溝口は1年という期間限定で相方になります。そのまま話は続くのかと思いきや、今度は女芸人の津田ちゃんが語りだします。え? そう、1話ずつ語り部がちがうのでした。これはこれでおもしろい! いろんな人の環境、状況、気持ち、話を知ると、南部芸能事務所全体が見えてきます。人間関係はもちろん、視覚的にも想像がむくむくと膨らみました。最後の語り部は溝口。新城は成長し、1話目とはちがう思いの溝口がそこにいました。物語はふたりが舞台に立ったところで終わり。どんな漫才をするのか、お客さんはどんな反応をするのか楽しみです! 続きも読むつもりです。