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あらすじ(「BOOK」データベースより)
林家では、只次郎の姪・お栄の桃の節句を祝うこととなった。故あってあまり会えずにいた祖父・柳井もぜひ宴にと、声をかけられる。孫娘の祝いの席に何か特別な土産をと張り切る柳井だったが、お栄の母である娘からは「贅沢なものは不要」と言われてしまった。困り果て、居酒屋「ぜんや」で女将のお妙に相談を持ちかけると…。一方、お妙の笑顔と料理にぞっこんの只次郎に恋敵が現れる。小さな悩みも大きな悲しみも、まずはお腹を満たしてから。酒と箸が止まらない!ゆったり嗜む傑作人情小説、第四巻。
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居酒屋ぜんやシリーズ第三巻の読書感想文はこちら。
これまでの三巻でわからずじまいになっていたお妙が見張られていた経緯がわかるのかと思いきや、肝心の人が病死ってねぇ。結局この件は進展なしでイラッとするけど、その分、ほのぼの感が増していたのはよかったな。新しい登場人物の草間さん、只次郎の恋敵!? かっこよくって腕っぷしが強いけど、わけありっぽい。気になるなぁ。薬種問屋の小僧である熊吉、只次郎の姪のお栄が成長していて、感心しました。このあたりもほのぼのでした。
一話ずつのちょこっと感想。
藪入り:薬種問屋の小僧である熊吉がお妙のもとに藪入りに帰ってきました。家族でも何でもないんだけど、家族みたいなふたり。熊吉は子供らしい感情を爆発させていたけれど、最後、よく考えてお妙に話すさまはとてもしっかりしていて的を射ており、人のことを思いやって、すてきな男子になっていて感心させられました。
朧月:只次郎、大切な鶯のルリオを手放さなきゃいけないかもしれない大ピンチ。もちろん手放す気はさらさらないんだけど、どうにか穏便に事を進めたい只次郎。ルリオを欲しがる柏木と一緒にお妙のお店で食事をしたら、あらら、なんだかうまいこと行きました。ホッ。お妙の策略ではないけれど、よかったよかった。その様子を見ていたお妙とお勝(お妙の義姉)は大笑い。私もクスリと笑っちゃいました。ここに出てくるありとあらゆる豆腐料理がおいしそうだったな。
砂抜き:ここで只次郎の恋敵!?草間さんが登場します。なぜか草間が気になるお妙。お妙が草間を用心棒として雇うことになります。なんでそんなに草間が気になるかね、お妙は。
雛の宴:お栄の賢明さ、かわいらしさが満載です。あっちこっちの仲を取り持つ、心温まるお話です。四巻で一番のおすすめです!
鰹酔い:ご隠居は問屋の主人たちが大集合。ちょっと癖のある人も新登場。只次郎がお妙にチラッと見せた男らしさ、相変わらずの優しさがいいよね~。そしてお妙が草間の嘘をとっくに見抜いているするどさ、これも健在。今後の展開が楽しみです。