あったかけんちん汁 居酒屋ぜんや@坂井希久子
あらすじ(「BOOK」データベースより)
居酒屋「ぜんや」の女将・お妙は、亡き夫・善助の過去について新たな疑念にとらわれ、眠れない夜が続いていた。そんななか、店の常連客である菱屋のご隠居の炉開きで、懐石料理を頼まれる。幼い頃に茶の湯を習っていたお妙は、苦い思い出を蘇らせながらも、客をおもてなししたいというご隠居の想いを汲んで料理に腕をふるう。湯葉の擂りながし、かますの昆布締め、牡蛎の松前焼き…つらい時こそ、美味しいものを食べて笑って。「ぜんや」がつなぐ優しい絆に心あたたまる、傑作人情小説第六巻。
居酒屋ぜんやシリーズ第五巻の読書感想文はこちら。
只次郎、相変わらずお妙の作る料理をおいしそうに食べ、人柄よくほがらか、愛想よく、さらに今回はずいぶんとたくましく、頭が切れ、私の中で人気急上昇! にくいのは近江屋‥ 感じ悪いと思ってたけど、ほんとに悪い人だった。お妙の亡き良人の死の真相にまつわる話がずいぶんと大きくなっちゃって、どうなることかと思っていたら、お妙はもちろん只次郎や菱屋のご隠居、商家の主人たちにより草間の正体、近江屋の悪行がわかってひと段落。ここで終わってもよさそうなものだけれど、気になるのは只次郎の行く末、鶯のルリオの後継者問題、おえんのダイエット(←ぷぷぷっ、ほんと気になる~)。
一話ずつのちょこっと感想。
口切り:茶の湯の炉開きの過程が興味深かった。いろいろしきたりがあるのねぇ。それからお妙の幼少のころの気性が知れておもしろかった。
歩く魚:只次郎と兄の仲がうまくいかなくなっていて悲しい。武家の長男、次男という生まれ持っての立場の差からお互い相いれない模様。しかも只次郎は兄からぜんやに出入り禁止を言い渡され、さらに父から婿養子となり家から出て行けと言われ、さらにさらにルリオの後継者の見込みもなく散々な様子。が、動いたよ! 只次郎が! やるね!
鬼打ち豆:草間との同居を決め込んだ只次郎。ぜんやの2階にはルリオたちもいて、なんだかにぎやか。只次郎が居酒屋にいるとなごやか。けんちん汁を売る只次郎も楽しげ。ワクワクしてたら、ギャーッという事件が。ちなみにこの事件でおえんはダイエットにちょっとだけ前向きになります。そしてギャーッという草間のひとことが。どうなる?
表と裏:草間の口から自身のことが語られる。気の毒と言えば気の毒な草間の人生。草間とお妙の亡き良人のかかわりは明らかになったけれど、近江屋の真実はわからず‥ その後、いじいじと寝込む草間。イラッ。只次郎が草間に喝を入れる! いいぞ、只次郎!
初午:お妙、只次郎や菱屋のご隠居、商家の主人たちにより、近江屋が真実を語る。どうやったって近江屋は口を割らないだろうと思ったら、そこは賢いお妙、機転の利く只次郎、百戦錬磨のご隠居たち、さすがでした。〆は柳井殿。かっこいーーー! お妙の近江屋に対する要求は見事なものでした。ちなみにちょっとおえんはほっそりしたみたいよ。
あらすじ(「BOOK」データベースより)
居酒屋「ぜんや」の女将・お妙は、亡き夫・善助の過去について新たな疑念にとらわれ、眠れない夜が続いていた。そんななか、店の常連客である菱屋のご隠居の炉開きで、懐石料理を頼まれる。幼い頃に茶の湯を習っていたお妙は、苦い思い出を蘇らせながらも、客をおもてなししたいというご隠居の想いを汲んで料理に腕をふるう。湯葉の擂りながし、かますの昆布締め、牡蛎の松前焼き…つらい時こそ、美味しいものを食べて笑って。「ぜんや」がつなぐ優しい絆に心あたたまる、傑作人情小説第六巻。
居酒屋ぜんやシリーズ第五巻の読書感想文はこちら。
只次郎、相変わらずお妙の作る料理をおいしそうに食べ、人柄よくほがらか、愛想よく、さらに今回はずいぶんとたくましく、頭が切れ、私の中で人気急上昇! にくいのは近江屋‥ 感じ悪いと思ってたけど、ほんとに悪い人だった。お妙の亡き良人の死の真相にまつわる話がずいぶんと大きくなっちゃって、どうなることかと思っていたら、お妙はもちろん只次郎や菱屋のご隠居、商家の主人たちにより草間の正体、近江屋の悪行がわかってひと段落。ここで終わってもよさそうなものだけれど、気になるのは只次郎の行く末、鶯のルリオの後継者問題、おえんのダイエット(←ぷぷぷっ、ほんと気になる~)。
一話ずつのちょこっと感想。
口切り:茶の湯の炉開きの過程が興味深かった。いろいろしきたりがあるのねぇ。それからお妙の幼少のころの気性が知れておもしろかった。
歩く魚:只次郎と兄の仲がうまくいかなくなっていて悲しい。武家の長男、次男という生まれ持っての立場の差からお互い相いれない模様。しかも只次郎は兄からぜんやに出入り禁止を言い渡され、さらに父から婿養子となり家から出て行けと言われ、さらにさらにルリオの後継者の見込みもなく散々な様子。が、動いたよ! 只次郎が! やるね!
鬼打ち豆:草間との同居を決め込んだ只次郎。ぜんやの2階にはルリオたちもいて、なんだかにぎやか。只次郎が居酒屋にいるとなごやか。けんちん汁を売る只次郎も楽しげ。ワクワクしてたら、ギャーッという事件が。ちなみにこの事件でおえんはダイエットにちょっとだけ前向きになります。そしてギャーッという草間のひとことが。どうなる?
表と裏:草間の口から自身のことが語られる。気の毒と言えば気の毒な草間の人生。草間とお妙の亡き良人のかかわりは明らかになったけれど、近江屋の真実はわからず‥ その後、いじいじと寝込む草間。イラッ。只次郎が草間に喝を入れる! いいぞ、只次郎!
初午:お妙、只次郎や菱屋のご隠居、商家の主人たちにより、近江屋が真実を語る。どうやったって近江屋は口を割らないだろうと思ったら、そこは賢いお妙、機転の利く只次郎、百戦錬磨のご隠居たち、さすがでした。〆は柳井殿。かっこいーーー! お妙の近江屋に対する要求は見事なものでした。ちなみにちょっとおえんはほっそりしたみたいよ。