食・飲・読の日記

日々の食べたり読んだりを綴ります♪

さらさら鰹茶漬け 居酒屋ぜんや@坂井希久子

2022-10-05 17:09:24 | 本(さ)
  さらさら鰹茶漬け 居酒屋ぜんや@坂井希久子 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
夏の暑い盛り、往来を歩いていた只次郎は、いきなり倒れた少女を介抱した。少女の名は、お花。痩せた体と歳に似あわぬ拙い言葉に、只次郎は虐待を疑うが…。少女を救うため、奔走する只次郎。一方、結ばれたはずのお妙との仲は、どこかぎこちなくて!?やがて、ついにお妙の両親と良人を殺した黒幕と対峙することに…!只次郎とお妙は過去と今の苦難を乗り越え、幸せを掴むことはできるのか。温かい林檎煮、納豆、赤鱏(えい)の刺身に、心温まる鰹茶漬け。彩り豊かな料理が心を救う、傑作人情時代小説、最終巻!




居酒屋ぜんやシリーズ第九巻の読書感想文はこちら

新しく登場するお花ちゃんの他、主役のふたり只次郎とお妙、そのほかいつもの面々が勢ぞろい。もちろん居酒屋ぜんやのおいしそうなお料理も健在。只次郎の男っぷりがめきめき上がって、お妙のかわいらしさがポロポロこぼれてて、ふたりは最初と比べるとずいぶん変わったな。主役のふたりの関係は相変わらずなかなか進まないけれど実はちょこっとずつ動いていて、只次郎も勝手に黒幕探しに動いていて、どちらもいい加減にしてちょうだいと思いつつ、はぁぁ、終わっちゃった。めでたしめでたし。

一話ずつのちょこっと感想。
暑気あたり:お花ちゃん登場。その母親がひどすぎてイラッとするわ。熊吉の存在感がなかなかいいね。頼もしくなってる。そしていったん只次郎がお妙にふられる。なんでーーー!?

草市の夜:升川屋の妻、お志乃がぐいぐいお妙に只次郎との関係を問いただす。おもしろっ! なるほど、お妙はそういう気持ちだったのか。わかりにくいよ。もうちょっと素直になってちょうだいな。お志乃が気丈夫な女将さんになってて感心しきり。

棘の尾:只次郎が黒幕らしき人物に行きついた‥ とても手が届かない大物‥ 義姉の父・柳井から「忘れろ」と釘を刺される‥ ほんと、なんでそこにかかわっちゃうかね只次郎‥ 忘れなさいな‥

甘い算段:お花ちゃんがいい子だっていうのがよくわかった。只次郎がそれをちゃんとわかって引き出してあげて、すばらしい。只次郎は誰にでも分け隔てなくやさしく、その人の懐に入るのがうまいねぇ。で、例の黒幕の正体、菱屋のご隠居やお妙たちの知るところとなる。わかったところでどうする‥ どうなる‥

戻る場所:いよいよ黒幕と対峙! 「忘れる」ってみんなで決めたところなのに!! 只次郎は武士の身分を捨て、もう一度お妙に結婚を申し込もうっていうところなのに!!! 怖いよぉ、黒幕‥ 人間らしくないよぉ、黒幕‥ え、何企んでるの、黒幕‥ とギリギリまであせらされたわ。最後はめでたしめでたし。ホッ。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アラビアータ | トップ | 寿司 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本(さ)」カテゴリの最新記事