食・飲・読の日記

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とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや@坂井希久子

2022-02-16 14:52:49 | 本(さ)
  とろとろ卵がゆ 居酒屋ぜんや@坂井希久子 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
絶品料理と癒しの笑顔が評判の居酒屋「ぜんや」。女将・お妙と馴染みの旦那衆で紅葉狩りを予定していた日の前日、湯島からの出火で「ぜんや」にも火の手が。屋根が燃え、炎に包まれるのを目の当たりにしたお妙は、幼い頃の記憶をよみがえらせ、翌日から腑抜けたようになってしまう。只次郎はお妙を励まそうと、お土産を探しに酉のまちで賑わう浅草へ繰り出した。そこから思いもかけない美味しい出会いがあって…。しあわせ沁みる料理は、喜びであり、生きがいだー心ときほぐされる人情時代小説第八巻。




居酒屋ぜんやシリーズ第七巻の読書感想文はこちら

只次郎が心身ともに力強くなり、お妙に対しての好意を隠さず軽妙な口を利き、そしてお妙に対するやさしさがあふれてる、なんていい男! そんな只次郎にお妙はしどろもどろ、自分の気持ちに気づくも気づかないふりをして、まぁ、なんとややこしいこと。火事でぜんやは焼失し、おまけにお妙は封印していた過去を思い出してしまう。せっかくみんな和気あいあいと楽しくやっていたのに、残酷な事実がお妙の心をふさいでしまう。それでもやっぱりお妙には居酒屋、料理を作ることは必要? 只次郎は必要? 今後が気になる~!

一話ずつのちょこっと感想。
月見団子:おえんが妊娠して安定期に入ったのか、まぁ、その食欲のすんごいこと! 江戸時代そんなに肥えちゃって、お産は大丈夫か心配だわ。そしてぜんやの昼の常連は魚河岸で働く男たち。まさに江戸っ子、強くたくましく人情に厚い、昼のぜんやもいいね。

骨切り:お妙の料理の腕前はやっぱりさすが! 苦手食材づくしでも御隠居が降参するほどおいしい料理、みんなで楽しく食べる、これこそぜんや。只次郎の商売に関する発想はすごいな。それがお金になるってところもすごいな。それに目を付けた三文字屋の主人もすごいな。この人、おとなしそうな人だと思ってたけど、大店の主、商売がかかわると押しが強くてびっくりね。

忍ぶれど:お妙がモデルに! 内面まで暴き出す絵師にお妙の心を見抜かれる。そして火事‥ すべてを焼き尽くす‥ 江戸の火事はおそろしや‥

夢うつつ:火事以降、腑抜けたようになったお妙。毎日お妙の元に通う只次郎。只次郎だけではなくお妙を知るみんながお妙を心配している。これまでお妙に助けてもらってきたのに、今こそお妙を助けるべき時なのに、なかなかうまくいかない。只次郎がたまたま物々交換で手に入れたのは生卵。お妙にふるまう料理は? 只次郎が作った料理を口にしてなんとか心を取り戻すお妙。ホッ。

持つべきもの:おえんが無事出産。大変そうだけど幸せそう。さてお妙。升川屋の女将、お志乃がバシッと、でもやさしさをもってお妙に言います。今後のお妙、ぜんやが楽しみ!


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