食・飲・読の日記

日々の食べたり読んだりを綴ります♪

いちばん長い夜に@乃南アサ

2014-03-12 08:22:36 | 本(な)
  いちばん長い夜に@乃南アサ 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
前科持ちの刑務所仲間―それが芭子と綾香の関係だった。“過去”に怯えながらも、東京の下町に居場所を見つけて、ゆっくりと歩き始めた時、二人は自分たちの大きな違いに気づき始める。人を殺めるとは何か。人が生きていくとは何か。亡くなった人間が残すものとは何か。そして、いつか、彼女たちの長い夜は明けるのだろうか?受苦の時代に暮らす全ての日本人に贈る、感涙の大団。




「いつか陽のあたる場所で」「すれ違う背中を」の続編です。その感想文はこちらこちら
あぁ、なんと書いたらいいか難しいです。6編が収められています。最初の3編は、芭子ちゃんが自分の力で歩き始めてるな、落ち着いた女性になってきているなとほんわか温かい気持ちになりました。その芭子ちゃんがよりにもよって仙台に行っているときに、東日本大震災に見舞われます。いくらしっかりしてきていると思っても、そこは芭子ちゃんのことが心配で。何より地震の様子が、刻一刻とリアルに感じられ、当時の様子が生々しくよみがえり、胸が締め付けられる思いがしました。作者あとがきによると作者の実体験だったそうで、その生々しさの正体を知りました。東日本大震災をきっかけに、芭子ちゃんと綾さんの関係も変わってきます。もちろん日本中の人の生活・環境・関係が何かしらの形で変わったように。物語では、綾さんの本当の心の内が語られ、私の心も締め付けられました。芭子ちゃんも綾さんも、他人に前科のことを話す心の強さ・覚悟を持ち、1日1日を過ごしていくことの大切さを確認しています。その大切さは、普通に暮らしていると忘れがちですが、2人を通じてこの物語を通じて、改めて思い出させてもらえました。2人の、そして生きているすべての人の幸せを祈りたくなる、そんな物語でした

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2 コメント

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こんにちは♪ (にゃんにゃん)
2014-03-12 16:31:52
タイミングよくってことはないけど、
「いつか陽のあたる場所で」の特別編が
4月1日よる10時〜総合テレビにて放送されるそうですよ。
どんなかわかりませんが、ま、見られたら見てみたいと思います。
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にゃんにゃんさん♪ (どり)
2014-03-12 16:46:53
こんにちわ

特別編、知らなかったです
震災の話を入れるんでしょうか?
でも原作とドラマはすでにだいぶ違っているところもあるし‥
忘れないようにドラマを見てみたいと思います。(←忘れませんように
返信する

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