1週間ほど前に、何気なく目に留まった新聞広告。
全席指定でオール3,000円というチケット設定はクラッシックでは珍しい。
いつものとおり、2階席の右前方をゲット。
N響の元首席オーボエ奏者で、指揮者の茂木大輔氏のご推薦どおり、比較的安くて音響も良く指揮者も演奏者も良く見える。
イギリスものを得意とする尾高忠明さんの指揮で、『「グリーンスリーブス」による幻想曲』などイギリスの作曲家の7曲を聴いていると、いつかスコットランドの古城を自転車で旅をする夢に浸っていた。
尾高さんのトークで貴重なお話も聞いた。
イギリス人はとても激しい人達で、「違うことは違う」とはっきり言うらしい。
大陸から渡って、先住のケルト民族をウェールズ地方に追いやったアングロ・サクソン族の血なのかと勝手に想像した。
どこかの国と違って、ジョンソン首相のロックダウン中の飲酒会食を忘れずに追求しているのもそのせいか。
イギリスではバロック時代にヘンデル(1685-1759)がドイツから帰化するまで、あまり有名な作曲者はいなかったが、
その後20世紀になって、エルガー(威風堂々)、ホルスト(惑星)、ヴーオン・ウイリアムズ(「グリーンスリーブス」による幻想曲)、ブリテン(ピーター・グライムズ)らが輩出したという。
何かしらの影響があったのだろうか。マスク越しで少し聞き取れないところがあった。
この日はこれらの作曲家を中心に、7曲が演奏され、知らない曲もあった。
威厳、哀愁、静謐さを持った響きの美しい音楽ばかりだった。
車を中島公園近くのいつもの駐車場に置いて、大通公園の北に位置する「芸術劇場 hitaru」まで歩いて往復したら二人ともえらい疲れた。
トシだなぁと笑った。
「グリーンスリーブス」による幻想曲(ヴォーン・ウイリアムズ)☆演奏データは不明です。