「れいわ新選組」の初の代表選挙で18日に続投が決まった山本太郎参議院議員は、19日に共同代表として大石あきこ、くしぶち万里の両衆議院議員を指名した。
これから地方議員も含めた党勢拡大に取り組むために実務能力を評価したとのことである。
二人は認められているペアで立候補していた。
代表選で、作家・評論家の古谷衡衡氏の獲得票は、国会議員・党役員票を除いて、オーナーズ(会費あり)、フレンズ(会費無し)、地方議員・候補者の全てで大石&くしぶちペアを上回って2位だった。
国会議員票も山本3票、大石&くしぶちペア3票、古谷2票、白票1票と拮抗した。
これは何を意味するのだろうか。
山本代表は「もう少しやらせて欲しい。」
大石&くしぶちペアは「山本太郎を(雑用から解放して)野に放て。」
古谷候補は「左翼ポピュリズム政党から正統中道政党への脱皮を。」
と訴えた。
政党に〝政治術〟に長けた人物ばかりが必要なのかどうか。
明確な理念と言葉を持ち、訴えることが出来る人材が若者層の眼を政治に向かせ、政治を変えて行く切っ掛けになるのではないか。
日頃、活発に政治について発言しつつ言論活動をしている古谷経衡氏が共同代表になる確率が高まるような投票をしたので、無難な形に落ち着いたことに少々がっかりした。
代表選は「触媒」の必要性を現しているのではないか。
ペアの立候補がどうなのか疑問も感じた。選択の幅を狭めはしないか。
結局は他の政党の代表選でもよく言われる〝国会議員のウエートの高さ〟の問題がある。
得票から配分される18票のうち9票を占めた。
「れいわ新選組」であればこそ、〝草の根の声〟が反映される「得票配分方式」を検討すべきと思う選挙だった。
山本代表は古谷経衡氏に党の何らかの役割に就いて貰うことを考えているようだが、どうなるか。
古谷氏の「右か左かではなく、物事の本質を見極め正論を言い続けるのが正統保守中道政党」という主張は注目してゆきたい。
1月1日から斬新な体制がスタートすることを期待する。
《2022.12.19 NHKBSで見た陸別町の低緯度オーロラ -1989.10.21観察-》