楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

『 私の自転車旅物語 2015 』-呼子・平戸・天草・南阿蘇から高千穂越えの旅 - 6

2021年12月30日 | 『私の自転車旅物語』

 

2015年4月14日(つづき)

原城跡を出発して島原半島南部の口之津港から熊本県の天草諸島の鬼池港へ渡り、この日の宿「風来坊」へ向かった。

 

口之津港→鬼池港(島鉄フェリー)

 

    

島の人と物資の輸送を担う大動脈。

 

 

鬼池港に着くとこれから逆航路に乗る九州の国立大学の2年生に出会った。九周横断中だった。

薄手のスポーツウェア。寒さで口をガタガタ震えさせながらママチャリを押して・・・。ずっと、寝袋だけで野宿をしてきたという。

 

「ところで、大学は始まっているんじゃないの?」「ええ。気がついたら新学期が始まっていました(笑)。いいんです。それより自転車旅の方が意味がありそうですから。」

 

矢継ぎ早に自転車旅の装備について質問を受けた。

答えている間にフェリーは出航間近となり若者は係りの人にせかされて大急ぎで乗り込んで行った。あれから6年、もう社会人だろうな。

 

  

 

  

鯛等の地魚の刺身、手作り餃子、地元野菜の炒め物、ふぐの白子のソテー、肥後赤牛のステーキ、自家製スモークチーズ、地酒・・・。

贅沢三昧した。

 

「風来坊」の主は東シナ海を望む天草の別荘を購入して改造し、趣味の海釣りと実益のバックパッカーハウスを経営するカッコイイ若夫婦だった。オーストラリアで知り合ったという。

同室は長期滞在していたフランスの青年。写真を専門誌に販売しながら世界放浪していた。

若夫婦もフランス青年も、どちらも個性的な生き方が羨ましく思えた。

 

「風来坊」は2017年と訪れ、若夫婦と再会することが出来た。

オホーツク海に北方を意識することは無いが東シナ海には南方をびしびしと感じる。

 

 

2015年4月15日

ずっと自転車旅をしたかった天草諸島とも今日でお別れ。熊本の陸地の阿久根市へ向かった。

 

牛深港を出て蔵之元港を望む。(三和商船)

蔵之元港からは陸路で長島へ。

 

長島から熊本の本土の阿久根市に掛かる黒之瀬大橋。

ここは日本で屈指の潮の流れが早いところという。橋はそれまで小舟で往来していた住民の悲願だった。

 

この日の宿は阿久根駅前のトレインホテルに決めていたが閉鎖されていた。

探し回って手頃なビジネスホテルに投宿。

 

2週間の旅もやっとの折り返し。長い!

ここまで読んでいただき、有り難うございます。

 

年が明けましたら南阿蘇から高千穂越えの旅を書きます。

皆様、良いお年をお迎えください。

 

 


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