楕円と円 By I.SATO

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農作業ヘルパーの記 -大根の出荷-

2019年07月10日 | 農作業ヘルパーの記

今週の農作業ヘルパーは8日、9日、11日。8日の大根の出荷作業は正直、キツかった。今日は休み。のんびり休養だ。

収穫した大根がコンテナに入った状態で次々に洗浄、選別、箱詰の作業棟に運び込まれる。誰がこんなに大根を食べるのだ?と思うような量である。

葉を一定の長さに切断する工程に配置になった。コンテナから大根をベルトコンベヤ-に次々に乗せる作業だ。身体を捻るので体幹を鍛えるには良いかもしれない。

ベルトコンベヤーは休み無く回る。だから作業する人間も休めない。チャップリンの『モダンタイムス』で巨大な歯車にチャップリンが挟まれ回転するシーンが思い浮かんだ。

大根は圃場で機械収穫される際に葉も一定の長さに切断されているので、これ以上揃える必要も無いと思うのだが更にカットする。うず高く積まれた輸送用のダンボール箱がその理由だ。

葉のカットは輸送、店頭陳列のための作業なのだ。ずっと以前から言われていることだが、規格も含めて野菜の流通コストをもっと下げられないものか。

ダンボールの原料古紙だって不足してきている。消費する側の意識も変わらなくてはと思う。

恥ずかしながら大根はスーパーに並ぶものしか見たことがなかった。収穫された段階でサイズ、形は様々で、「大根!」は5本に1本程度。部分カットの手間をかけて出荷するものも当然多くなる。

農産物、特に野菜は基本的にコンテナで運び、ヨーロッパのようにレジで量り精算する方法に変えて行く必要がありそうだ。

チャップリンが提示していることへの対応がA.Iロボット化や外国人労働者というのでは一面的すぎる。機械に追われるようにしているのは実は機械を使っている人間側だということを考えさせる大根出荷だった。

 

 

 

 

 

 

 


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