近所の畑には収穫されたビートが積まれている。これから伊達の製糖所に運び込まれ、洗って裁断したものから温水で糖分を抽出し、その液汁を煮詰めて砂糖にする。
十勝に勤務していた頃、製糖工場やデンプン工場から白い煙のように水蒸気が立ち昇る景色は収穫が終ったことを告げる烽火のようだった。
6月から22回行った初めての農作業支援も10月上旬に終わった。中旬から仕事で2週間ほど道東の現地回りをしていたので白菜の収穫が最後だった。
何も無くなった畑を見ると、30℃を超える日に地に這いつくばって馬鈴薯拾いをしていた夏は厳しいものがあったが懐かしい。
先日、道時代の同僚だったMさん夫婦から注文していた小豆にサービスのカボチャが入った小包が届いた。Mさんは中途退職して十勝で100年続く畑作農家を継いでいる。奥さんも農学部出身の元道職員だ。
今年は気温の変動が大きく、小豆はすれすれのところで品質、量ともセーフだったとのこと。
早速、カボチャぜんざいで味わった。農作業支援を経験したせいか、小豆、カボチャから伝わってくる農業の大変さがいつになく伝わってくる。