上川陽子外務大臣が自民党総裁候補として急浮上しているのだという。本人も日増しに自信を深めているようだ。どのような政治家なのかは知らないが、人物として印象深く覚えていることがある。
2018年7月5日に赤坂の議員宿舎で行われた自民党議員の宴会〝赤坂自民亭〟で乾杯の音頭を取っていたのが時の法務大臣、上川氏その人だった。
何故、印象深かったか、翌6日、オウム真理教の麻原彰晃元代表ら7人の死刑が執行された。その命令を出した人物だったからである。
「報復テロ」を誘発する可能性もあったわけで、政府を挙げて万全の対策を取らなければならない問題でもあったはずである。
普通はこんな時に呑む気にならないと思うものである。
自制する心、配慮というものが無いのか、人物像としてある種の冷徹さを感じたものだった。
〝赤坂自民亭〟は自民党国会議員の定例的な懇親会だそうだが、西日本で豪雨災害の危険が高まっていたさ中に安倍首相はじめ、西村官房長官、小野寺防衛大臣ら危機管理の責任者が雁首を揃えていた緊張感の無さに呆れる。
この年も9月に自民党総裁選を控えていた。
今回もこれから次々に自民党総裁選に候補者が名乗りを上げるのだろうけれど、内向きの権力闘争を暫く見せられるのはウンザリだ。