用明天皇の子、厩戸王子は、穴穂部王子によって父、兄弟を殺害されやむなく大和を後にした。数年が経ち、風の便りで穴穂部王子が即位し大王になったと聞き大和に戻る事を決意した。一方、穴穂部大王は、仏教徒を集め処刑を繰り返し、弾圧を強めていた。ある日、一群の人々が数珠つなぎにされた姿で、柵の中央に引き出された。すると柵の一方が開かれ、豹の群れが走りこみ仏教徒達の喉を噛み裂き殺戮していた。すると黒駒にまたがり厩戸王子が現れ、次々と豹の首をはね、仏教徒たちを柵の外へ逃がし、雑兵を切り捨て、穴穂部大王を一刀両断した。その後、大和国は平和になり厩戸王子は即位し、聖徳天皇となった。