
講談社のモーニングKシリーズです。引越がありまして、中途半端にしておりましたが、真夜中に起きて、一気読みしました。
今回はボリビアのウユニ塩湖のリチウム採掘権を巡る日中韓の三つ巴の闘いをリアルに描いてます。ちなみに矢野経済研究所の調べでは、リチウムイオン電池の2015年度に3兆円超になると予測されてます。さらに先日、こんなニュースが飛び込んできました。弘兼憲史さんのストーリーは綿密にリサーチされたものであることを裏付けてます。
「石油天然ガス金属鉱物資源機構(JOGMEC)は11月9日ボリビア多民族国鉱山公社(COMIBOL)とボリビアにあるウユニ塩湖のリチウム資源の産業化に向けた研究開発で協力することで合意しました。JOGMECは昨年6月、官民合同ミッションを ボリビアに派遣して ウユニ塩湖かん水からのリチウムなどの回収技術を住友商事や三菱商事と共同開発ボリビア政府に日本の技術力などを示してきたことが奏功したようです。今後ボリビア側がウユニ塩湖湖畔に建設中のパイロットプラントに日本の試験機材や技術者を導入、試験を開始する予定です。リチウムはリチウムイオン電池の原材料。今後、電気自動車やプラグイン・ハイブリッド・カー向けのリチウムイオン電池用に需要が大幅に拡大する見通しでボリビアでの協力は今後の資源の安定調達につながります。JOGMECは、今回のウユニ塩湖リチウム資源開発に加え、今後も地域開発、産業創出、人材育成などでも協力していく方針です」。
「交渉×鉱床」レアメタル採掘の主導権争いは実際過熱してきております。日本がイニシアチブを握るためには、情報収集能力を持ったタフネゴシエーターが必要です。時にはアンダー・ザ・テーブルの技もアリというスタンスも必要だと弘兼憲史さんは言っております。