『人望が集まる人の考え方』ディスカヴァー
レス・ギブリン氏 は、人とかかわるときに必要な4つのルールがあるという。
それは…
1.すべての人は程度の差こそあれ自分本位である。
2.すべての人は自分に最も強い関心を抱いている。
3.すべての人は自分が重要だと感じたがっている。
4.すべての人は他人に認められたいと思っている。
すべての人は自尊心を満たしてほしいと強く思っている。
その願望がある程度満たされて初めて、人々は自分のことを「忘れ」、他人に意識を向けることができる。
また、自分が好きになって初めて、人々は他人に対して友好的になることができる。
従来、自己中心的な人は自尊心が高すぎると信じられてきた。
だが、臨床心理学の研究で、自己中心的な人は自尊心が高すぎるのではなく低すぎることがわかったのだ。
自分との関係がうまくいっているなら、他人との関係もうまくいく。
自分との関係がうまくいっておらず、他人との関係もうまくいっていない人は自尊心が欠如しているので、自尊心を取り戻すことが唯一の解決策となる。
自分を少し好きになれば、他人のことも少し好きになることができる。
いったん自分に対する強い不満を乗り越えれば、他人に対して批判的でなくなり、寛容の精神を発揮することができる。(以上本書より)
「金持ち喧嘩せず」ということわざがあるが、まさに自分の心が満たされていれば、誰かと事を荒立てることはしない。
自分の心が満たされるとは、自尊心が満たされているということ。
自尊心が満たされるとは、愛情袋が満たされることでもある。
愛情袋とは、愛情をためる袋のこと。
人からもらう愛情とは、「ほめられること」「笑顔」「称賛」「ハグ」「笑い」「親愛のまなざし」「認めてもらうこと」等々。
そして、自分の愛情袋がまず先に一杯にならないと、優しい言葉や、気遣いといった、人を思いやる余裕はできない。
人間関係の技術を常に向上させたい。