こわれたコーヒーカップ

「大事にしている一番お気に入りのコーヒーカップです」
と　手にした時　不思議なもので　こわれる予感がしました。
まさか！？
こわすまいと　ていねいに扱ったつもりでしたが　えっと思うまもなく　皿からすべりおちて　床に破片が散らばりました。もう　もとにはもどらない。
　昔　抹茶茶碗を壊した時に　お茶の先生が「形あるものはこわれます」とおっしゃっていましたが　もう　形あるものを収集するのはよそうかと思うほど落胆します。（その時だけ・・）さて　そうして　先生は私の失敗をとがめるのではなく　なぐさめ許してくださいましたが。どうして　こうも同じあやまちを繰り返すのか？きっと　忘れるからでしょう。
　まぁ　いいや　忘れよう。　
形あるものはこわれるのだから・・・