今年は子供達の父親の七回忌になります。
急死に近い形で亡くなりました。
本人も私たちもたいしたことがないだろうとたかをくくっていました。
退院の予定は一週間ぐらい
入院の知らせで駆けつけたときは
「髭剃りを買ってきてくれないか?」
そんな用事を息子二人がかりで
洗面器にお湯をくんで
器用な長男が髭をそってあげて ベッドの周りで和気藹々としていました。
「退院までにまた来るね」
そんな会話を残して数日後
病院から容態が急変したとの電話。
その夜 まさかの事態など誰も思い巡らすことなどできませんでした。
「とうさん とうさん」とあの世に行きかける父親を呼び止める子供達
ベッドの周りで医師と看護婦があわただしく行き交い。
胸の圧迫 強心剤の注射が繰り返される。
「そんなに胸を叩いたら肋骨が折れるよ」
「そんなに注射をしたら助かっても廃人だよ」
血圧は低下し続ける。
とうに魂はどこかを彷徨っているようであった。
臨終の後
混乱状態の息子に
「かあさんのせいだ!」と睨まれた。
おそらく離婚したからだという意味なのでしょう。
あるいはやり場の無い怒りなのか
「ごめんね」
あっけない死に・・
その後 悲しむ余裕などなく夜中に遺体をどこかに運ぶことを要求される。
火葬場 お寺 お彼岸 法事
地域が変われば まったく違うため その都度伺いながらの年月でした。
「七回忌の法事 お布施はどのぐらい包むのですか?」
「7万円」
「どうしても7万円なのですか?」
「お金のない人は6万だったり5万だったりになるでしょう」
「内訳をきくつもりはないのだけれど 塔婆の費用も入っているのですか?」
「それは別途で4千円、この地域のお寺である程度の協定みたいなものがあるのです」
このお布施代 いまだ よくわからない。
供養だからケチるのもなんだかねぇ~と もう一つの心がつぶやく。
急死に近い形で亡くなりました。
本人も私たちもたいしたことがないだろうとたかをくくっていました。
退院の予定は一週間ぐらい
入院の知らせで駆けつけたときは
「髭剃りを買ってきてくれないか?」
そんな用事を息子二人がかりで
洗面器にお湯をくんで
器用な長男が髭をそってあげて ベッドの周りで和気藹々としていました。
「退院までにまた来るね」
そんな会話を残して数日後
病院から容態が急変したとの電話。
その夜 まさかの事態など誰も思い巡らすことなどできませんでした。
「とうさん とうさん」とあの世に行きかける父親を呼び止める子供達
ベッドの周りで医師と看護婦があわただしく行き交い。
胸の圧迫 強心剤の注射が繰り返される。
「そんなに胸を叩いたら肋骨が折れるよ」
「そんなに注射をしたら助かっても廃人だよ」
血圧は低下し続ける。
とうに魂はどこかを彷徨っているようであった。
臨終の後
混乱状態の息子に
「かあさんのせいだ!」と睨まれた。
おそらく離婚したからだという意味なのでしょう。
あるいはやり場の無い怒りなのか
「ごめんね」
あっけない死に・・
その後 悲しむ余裕などなく夜中に遺体をどこかに運ぶことを要求される。
火葬場 お寺 お彼岸 法事
地域が変われば まったく違うため その都度伺いながらの年月でした。
「七回忌の法事 お布施はどのぐらい包むのですか?」
「7万円」
「どうしても7万円なのですか?」
「お金のない人は6万だったり5万だったりになるでしょう」
「内訳をきくつもりはないのだけれど 塔婆の費用も入っているのですか?」
「それは別途で4千円、この地域のお寺である程度の協定みたいなものがあるのです」
このお布施代 いまだ よくわからない。
供養だからケチるのもなんだかねぇ~と もう一つの心がつぶやく。