婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

友が来た連休

2013-05-08 12:43:13 | Weblog
連休中、闘病生活中の友が電車に乗ってやってきた。
「暇があればそっちに遊びに行きたい」
「犬と散歩の用事しかないわよ」
「たぶん体力がないから泊まると思う」
「待っています」
そんなやりとりで 実はお互い無事にこれるかどうかひやひやもので当日を迎えた。
改札口で遠くから歩いてくる彼女をみとめて愕然とした。
頬がこけて どう見てもやつれているではないか・・・
「やぁー」
「よくきたね!偉い!」
一番の心配の種は、まだまだ慣れないお腹の前にはりついたストーマーだったようだ。
いつどのぐらいでたまるのか 把握しきれていないからのようだ。
その後 そのストーマーについていろいろ話を聞いた。
たまったモノを捨てる時に やはりコツがいるそうで誰も教えてくれないのでいろいろ考えたのだそうだ。
その苦労 どうしても体験していない者には、いたみがわからないかもしれない。
一生懸命 想像して近づこうとするが なかなかだ。
おまけにストマーって肌にくっついているので 皮膚が弱ければ肌のトラブルは、避けられない。
「ストマーの装着って体験したことが無い人が教えるから 通り一遍というか それのみなんだよね」
「その後の日常においての細かな疑問が解決しないわけだ!?」
「うん」
「自分で考え出すわけね?脳に良さそうじゃない?」
「まあね」
室温23度 それでも寒いという彼女のために ストーブをつけていた。
川を見に行こうという気持ちが一致して 普通に歩けば15分もかからない片道を倍以上かけて
もちろん 犬もつれて散歩
やっと川が見れると どかっと座って一服
「段々になった川の流れがあちこちから聞えて最高の場所でしょ?」
「うん ここにいつも来ているの?」
「そう」
犬の長い耳がハタハタと風に揺られる。
「子供の頃 川のそばで暮らしていたことがあったんだ」
「へぇー初耳!」
「小さい頃ね 少しね」
「あの橋の上に行ってみる?」
「もうひきかえす体力がちょっと残っているだけだからね」
「そっか つい病気だってこと忘れちゃう・・」

夕飯は、当然 二人で酒盛り
彼女は、ビールとお酒
私は、ワイン
いかにも飲んで食べたように聞えるが 彼女はとても少食だった。
話はつきなく名残惜しかったが 早々と(夜10時)寝ることになった。
そして翌朝、早起きだと聞いていたが・・
まさか 4時起きなんて
しかも 台所に立って冷蔵庫の食材をつかってなにやら料理をしている。
「あんた 明日からまた仕事が始まって大変だからね!日持ちのするものにしたから・・」

とっても心が揺さぶられると とっさに声がでなくなる。
声がでないよ!


     木製パレット屋のつぶやき