婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

ふるさとは遠きにありて思うもの

2023-01-25 13:53:56 | Weblog
八戸から青い森鉄道に乗って向山という駅を過ぎるとだんだん雪景色が現れてきた。
車窓を見ながら川端康成の小説の中で『トンネルを抜けると雪国だった』というくだりを思い出した。
まあ山だから白いのよね!って意味不明なことをつぶやいた。
まさかと思ったが郷里は、雪があった。
誰だ!!雪が降っていないといったのは?とため息がでた。
両親にしてみれば こんなものは降ったうちに入らないのだろう。
八甲田山が遮ってくれて雪があまり降らないなんてことも言っていた。
私は、やっと目的地駅に着いて・・
あろうことか帰りの電車が心配になった。
納得するまで駅で聞いてみると 天候によっては、遅延やはたまた止まることもあるようだ。
代替手段のバスは、なし
タクシーしかないようだが それも悪天候を走るのだから推して知るべしの回答だった。
なにせ 思った時間より何時間か早めの行動をするようにおっしゃられた。
タクシー代金と所有時間を聞いて 子供の頃 遠い距離だと思っていた区間がたいしたことがないのを知って驚いた。
※所有時間30分で8000円ぐらい
その後、タクシーで実家に向かう。
「うわっなにこれ?」
途中、氷柱を見て驚いた。



とても心配していた帰りの青森鉄道には乗らなかった。
なんと友人が新幹線に乗る駅まで送ってくださいました。
その途中、地吹雪をみた。
あまりに幻想的で言葉なく見とれてしまった。
それがホワイトアウトの原因?と聞いて納得しながらゾッとした。
とたんにきれいだなんて思いは、消え失せた。
その前の晩は、雷が鳴りながら雪が降っていた。

私の生まれ育った場所ってこんな感じだったのかと思いながら
いやいや温暖傾向で変わったんじゃない?とか
困ったことに昔が思い出せなかった。
知らない道
知らない町名
知らない風景

なるほどねぇ~と両手で胸をかき抱く。

室生犀星の詩『ふるさとは遠きにありて思うもの・・』が思い出され
心に沁みわたる。


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