生きる

思い出を抱えて生きる

電話

2009-04-08 16:22:56 | Weblog
しびれがきれるぐらいの膠着状態の経済です。
たまに電話が鳴ると
「人材募集の広告はいかがですか?」と妙に明るい声。
広告募集が減って 従来の半分ぐらいだそうです。
「こんな時に募集をするといい営業さんが集まりますよ!」
「ちなみにあなたの会社の募集は何歳までですか?」
「ちょっと年齢がいって35歳ですね」
「あまり年配者は募集はないのかしら?」
「そうですね 自分の会社の色に染めるのには若い人がいいですね?」
「・・・・・・」
「まぁ たまに自動車関係 不動産関係で落ち着いている人というので40歳ぐらいはいますかね」
「50歳以上はないの?」
「売上があがるというおみやげつきですとありますかねぇ~?」
そういえば 知り合いの会社で営業をどんどんいれて その人達が抱えているお客様狙いなのだと言っていたことを思い出す。
「なるほどねぇ~」
どうやらなかなか大変そうです。

「募集のお願いをするときには電話をします」

これから どんどん年寄りが増えるのに・・困ったものだ。
私を採用してくれたら 国からこんな『助成金』がでますって履歴書の一番上に書かないとダメかな?
そのまえに電話ではねられる?

しかしこの頃、苦笑してしまうがどんな電話でもほっとする。

パン屋さん

2009-04-07 16:33:20 | Weblog
小さなパン屋さん 奥さんが幼子を背負って店番をしながらきりきり働いています。
夕方 たまにだんな様が白い粉まみれの慣れない手つきでレジを打つこともあります。とても無口なのですが 何かの話しで ぼそっと
「本は読まれますか?」
「はい とても好きです」

しばらく間をおいて

「山田詠美さんって作家知ってますか?」
「ええ・・?」
「実は田舎の同級生で生徒会で一緒に活動したことがあったんです」
「あらぁ~」
「まさか 作家になるなんて思いもしなかったですよ」
「再会なさったら あちらの方もあなたがパン屋さんになっているなんてって思うのじゃないですか?」
パンの種類は実に多い
よくもまあこんなに考え出すものだというほどです。
同級生か!
私の同級生がどうなったかはわからない。
ただ 同じ年なら製材所の社長さん達がたくさんいます。

あぁ 太るのを気にせず 思いっきりトーストを食べたい。



入学式

2009-04-06 11:12:08 | Weblog
桜の祝福の下、小学校の入学式が多いようです。
おもわず笑ってしまったのが 後ろから見ると赤や黒の真新しいランドセルだけがひょこひょこ動いているようで 微笑ましいかぎりです。
 今年は 若い夫婦とおばあちゃんの組合せが多いようです。
私の時代は どちらか片親だけ(ほとんど おかあさん)の出席でした。その頃の記憶はあまりなく 担任の女の先生がずいぶんおばあちゃんだと思ったことぐらいです。しかし逆算すると34歳ぐらい。その頃の女性は、今に比べて もっさりして色のない時代でした。
 北国でしたので 入学式はほとんど 雪解けのぬかる道。桜の代わりはまぶしい陽の光。

 それにしても・・あっというまに年月がたってしまいました。

来訪者

2009-04-03 16:09:08 | Weblog
昼下がり
髪の毛がすだれのように顔にふりかかり いまどきのフレームのメガネをかけて細身のズボンをはいた 他社の営業マンがアポなしで 突然いらっしゃいました。(入社1年ぐらい)
 おやまぁ~と思ったのですが ちょうど手が空いたときでした。

 一人かなって思ったら ベテランさんも一緒

せっかくだから 違う風を招きいれることにしました。

しかし
売上が半分におちたのも
自動車関係が働く人を週に5日休ませているのも
公共事業が一段落したら何も仕事がなくなるだろうってことも
先行き見えない話しも
なんだかねぇ~暗い話しばかり

話しのほこさきを
「有休をとって遊びにいったりするの?」ってかえてみた。
「インフルエンザにかかったら休めます」
「・・・・・・」
そうか こんなに若いのに遊ぶということが悪いことだと思っている。
みんなでけん制しあって よほどのことがなければ休めないのでしょう。
遊ばないということは消費も伸びない?

若者が妙に年寄りじみて見える日でした。

たけのこ

2009-04-02 23:51:50 | Weblog
今年 初の筍が生協から届いた。  
思ったより小さい
これは夜のうちにあくぬきをして・・
翌日、かつぶしでだしをとり 醤油であっさり煮てたべよう。
そうそう 初物だから笑って食べる。
食べる前から ニコニコ笑って幸せな気分です。
理由はよくわからないけれど 季節の食べ物が初めて食卓にのったら
「笑って 笑って!」って両親に言われましたが
いまだに 悲しいことがあったって それが作り笑いになっても無理に笑う。
この頃 疑問?
みんな笑って食べているのかしら?