e411y(回顧録)

e411yの旅でのことを書き残しておきたいと思います。

イネ

2011年05月29日 | 趣味の園芸
日本国内に稲の祖先型野生種が存在した形跡はなく、海外において栽培作物として確立してから、栽培技術や食文化、信仰などと共に伝播したものと考えられている。
稲を異常なまでに神聖視してきたという歴史的な自覚から、しばしば稲作の伝播経路に日本民族の出自が重ねられ、重要な関心事となってきた。

一般に日本列島への伝播は、概ね3つの経路によると考えられている。
南方の照葉樹林文化圏から黒潮にのってやってきた「海上の道」、朝鮮半島経由の道、長江流域から直接の道である。
3つの経路はそれぞれ日本文化形成に重層的に寄与していると考えられている。
ただし近年の稲の遺伝子の解明や水田の調査等により、少なくとも日本より遅れて朝鮮半島で稲作が始まったことから、朝鮮半島からの稲の渡来は否定され中国南部からの伝播が有力視されている。